サッカーボールが特徴の最新スマートプロジェクター「Levixtor MBox」
世界で最も人気のあるドラマはテレビの衛星放送ではなく、インターネットでストリーミング配信されるのが現代の流行だ。
そのため、従来の民放を受信可能なテレビを持たないという家庭も増えてきている。実質無料で放送されるコンテンツよりも、月額料金を払いながら視聴できるコンテンツを選び、高額なテレビを購入しない代わりにすでに所有しているスマートフォンやラップトップで消費するというスタイルだ。
とはいえ、大きな画面で映像を鑑賞する習慣が廃れているわけではなく、できることなら大画面で視聴したいというニーズは依然として存在する。
特にアクション映画や大作など映画館での体験を自宅でも味わいたいというニーズはテレビの求心力の低下とともに上昇する傾向もある。スマートフォンやPCのような小画面と、巨大な画面での鑑賞という二極化であり、その中間としてのテレビにはそこまで注目は集まらない。
大画面で映像を鑑賞するには金銭的なコストやスペースの問題も発生する。そのためニーズがあるとはいえあらゆる世代が大画面のテレビやモニターを購入するわけではないが、現在はそのニーズを補填するためプロジェクターへの注目が集まっている。
プロジェクターはお手軽に大画面鑑賞を可能にしてくれる便利なデバイスだが、「Levixtor MBox」は高画質での使用を可能にしてくれる最新のスマートプロジェクターである。
スポーツ観戦に活用したいプロジェクター
元はサッカー観戦をより迫力のある映像で楽しみたいという思いから誕生したLevixtor MBoxということだけあり、サッカーボール型のスピーカーが特徴的なプロジェクターとなっている。
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映像を見てもわかる通り、このサッカーボールは単なる置物ではなく、きちんとスピーカーとして機能するほか宙に浮いているのが印象的である。スピーカーをプロジェクター本体から独立させることにより、スピーカーとしての質の高い機能を実現することにも成功している。
高音から低音までまんべんなく表現できるチューニングが施され、映像再生に伴う高音質環境の提供はもちろん、一般的な音楽再生用スピーカーとしても十分に活躍が期待できる。
BluetoothとWi-Fiによる接続に対応しているため、その他機器への接続も可能だ。
精度の高い画質と便利な操作性も特徴
音質だけでなく、Levixtor MBoxはプロジェクターとしての画質にも期待できるスペックとなっている。従来のプロジェクターはとにかく大画面で映像や画像を描写することに集中していたため、画質はそこまで期待できるものではなかった。
しかしながらLevixtor MBoxの場合、単なる1080p対応プロジェクターというわけではなく、HD1080pを出力する機能を持った高性能プロジェクターとして開発されている。
そのため実際にプロジェクションされる映像は最新ディスプレイで表現されるような高精度なものとなっており、まるで映画館での上映を楽しんでいるような迫力と没入感をユーザーに与えてくれることだろう。
4K画質もサポートしているということで、さらに高画質な映像の描写にも期待できる。オリジナルの映像から可能な限り失われるピクセルを減少させることで、彩度や精度がポイントとなるドキュメンタリー作品などもしっかり楽しむことができるだろう。
また、プロジェクションの際の明るさも500ANSIルーメンを誇っており、これは昼間の明るさの中でも映像を表現できるレベルの明るさである。
プロジェクターはできる限り暗さを確保しながらの鑑賞が推奨されてきたが、Levixtor MBoxであればそのような心配事に悩まされることも少なくなるだろう。
プロジェクションの際のピント調整は自動的に行われ、プロジェクターを固定して置かずともすぐにフォーカスの合った映像を楽しむことができる。外へ持ち出すことの多いユーザーや、プロジェクターを使わないときには物置にしまっておきたいというユーザーにも最適の機能である。
プロジェクターの操作は専用のBluetoothリモコンを用いて行うことができる。再生するメディアの選択や再生位置、音量の調整、チャプターや曲目の移動など、あらゆる操作をリモコン一つで行うことが可能だ。
Levixtor MBoxは現在Kickstarterで出資者を募っており、5千ドルの出資金を目標に設定している。Levixtor MBoxは一台あたり499ドルでの購入が可能となっており、世界各国への発送にも対応している。
到着は2018年の12月ごろを予定しており、ワールドカップ期間には間に合わなさそうだが、オリンピックやプロリーグの観戦にはもってこいの機器となるだろう。