世界で最も賢く、頑丈なロックが登場。「KeyWe」
むしろあらゆる所得者層にハイテク機器が行き渡ったことで、特に窃盗や空き巣といった犯罪に巻き込まれる潜在的なリスクは、増加していると考えることもできるだろう。
そしてセキュリティが万全な高所得者層の住む住居ではなく、セキュリティが比較的甘い中所得帯の住居が空き巣の被害や不法侵入の標的になりやすいという話はどこの国や地域においても言われるケースである。
身の回りがハイテクになってもユーザーである私たちがそういった時代にきちんとアップデートできなければ、そういった高度な技術を逆手に取られてしまうこともある。きちんとしたセキュリティに関する基本情報をアップデートし、実際にセキュリティ対策を高度にしていく努力も必要とされているのである。
「KeyWe」はそのような時代に合わせて生まれた最新式のスマートロックの一つで、お手軽な価格設定でありながら民間向けとしては最高レベルのセキュリティを実現してくれるプロダクトとなっている。
多様なバリエーションのロック方式
技術革新が進むにつれ、これまでの鍵には様々な様式が誕生し、多くのバリエーションを伴って現代でも活躍している。
鍵を直接シリンダーにさして利用するタイプは最もクラシックで、現代でもアップデートを伴いながらポピュラーに活躍しているモデルだし、カードキータイプのものはホテルやオフィスなどで活躍、ナンバーキーは部屋の開錠だけでなく、個人認証としても大いに活躍している。
最近では指紋認証やタッチ認証も盛んに導入されており、これからもそのバリエーションを拡大させながらセキュリティ対策は進んでいくことだろう。
このように、単純に開錠方法が多様化するだけでもセキュリティ対策の向上には繋がり、犯罪の発生を未然に防ぐ抑止力にもなるのである。
セキュリティがワンパターンになってしまうと犯行にもセオリーが出来上がり、短期間で多くの被害者を生んでしまう原因にもなるのだが、個人や建物、部屋ごとにセキュリティ方式が違えば、滅多に犯行のターゲットになることもないのである。
オールインワンのKeyWe
KeyWeはそのようなロック方法のバリエーションに注目し、鍵の方式に様々なバリエーションを導入することで多様な開錠方法と、セキュリティを提供してくれるプロダクトとして誕生した。
KeyWeの最大の特徴は何と言ってもロック方法の多彩さである。一般的なシリンダー方式はもちろん、ナンバーキーやNFC方式による非接触開錠、ワンタイムパスコードと、ユーザーの好みやセキュリティ事情に合わせて様々なロック方法を選ぶことができるのである。
Bluetooth通信によるマジックタッチ方式も便利である。あらかじめ認証されているスマートフォンが近くにあれば、手をかざすだけでロックを開錠してしまうことができるというのは活用していきたい機能だ。
また、ゲストキー機能もKeyWeは搭載しているので、個人や複数人に関わらず部屋のキーをシェアしたいという場合には非常に有効な機能である。キーのやり取りはスマートフォン上で全て行うことができるため、ゲストはスマートフォンさえあれば開錠ができるようになる。
最近ではAirbnbの登場により個人での民泊ビジネスも盛んになっているため、KeyWeはお手軽にホテル並みのセキュリティを実現するのにも最適のロックであると言えそうだ。
また、KeyWeは機能が豊富なだけでなく、本体そのもののセキュリティ性能も高い。その頑強性は自動車に踏まれても傷つかないハードウェアとしての側面や、不正なアクセスやハッキングを感知した際には自動的に初期化され、開錠できないようにしてしまうソフトウェアとしての側面の両方に見受けられる。
もちろんドアそのものが頑強でなければ意味はないのだが、それでもKeyWeのように鍵そのものがタフであるに越したことはないだろう。
KeyWeはスマートスピーカーにも対応を予定しており、あらかじめスピーカーとKeyWeを紐つけておけば、スピーカーで設定や施錠を行うことができる。
現時点では開発中の機能だが、音声認識でキーの状態を変更できるようになれば、KeyWeのある生活はより豊かなものとなるだろう。
KeyWeは現在Kickstarterで出資者を募集しているたが、すでに目標金額の3万ドルを超え、現在は37万ドル近い金額の調達に成功している。
KeyWeは一つ99ドルで注文することができ、世界各国への発送にも対応しているため、お手軽に日本からの注文も可能だ。
これから新しいロックを導入したいと考えている人にもお勧めできる一台となるだろう。