身の回りのあらゆるものがAI搭載型ロボットに。「Smartibot」
加えて自動運転などの分野も急成長しており、すでに公道でのテスト運転も海外では行われ始めている。まだ十分に安全性は確保されたとは言いがたいレベルだが、すでにAIの運転同士での事故リスクは最少限度に抵抗しており、予期せぬエラーにどう対処するかというレベルでの実験を積極的に行う段階に入っている。
自動運転の普及もここ数年のうちに随時行われていくことになるだろう。
そのような人工知能を用いたテクノロジー産業のさらなる成長のためには、より多くの人々がそういった分野に興味を持ち、研究していくことが必須である。
特に子供達の興味・関心をいかに引くかというところであるが、身近なものが自立して動き始めることになれば、そのインパクトは大きなものになるだろう。
「Smartibot」はそんな子供の夢を叶えるような機能を有する人工知能搭載組み立てキットで、その想像力を何倍にも膨らませながら人工知能を楽しく学ぶことができる。
人工知能学習を取り巻く問題
人工知能のようなハイテクを学習する際にまずハードルとなるのが、そのとっつきにくさである。なれないプログラミングソフトをインストールし、使い方を覚えるところから始めなければいけないため、多くの人はその段階で諦めてしまう。
あるいはコンピューター以外にも様々な基盤などのパーツを集める必要があるため、そのコストや手間がスキル習得の妨げになっているとも考えられる。プログラミングを学ぶだけならまだしも、電子工作はハードウェアを複数取り扱わなければならないため、ノウハウがなければ取り扱いは非常に面倒なものとなる。
そして電子工作のためのキットはそれなりにお金がかかるため、下手に手を出せないという側面もあった。ましてや子供に扱わせるとなれば、それを管理する方も神経を使ってしまうものである。
しかしながらSmartibotは、そのような懸念を全て取り払う人工知能工作キットとしてリリースされた。コンピューターはスマートフォンに集約され、外装などの多くのパーツをダンボールで構築することにより、Smartibotはこれまでになく安い価格で入手することができる。
誰にでも取り扱える人工知能キット
コストが大きくなってしまいがちなコンピューター部分を、普段から使い慣れているスマートフォンが大半を担うことにより、値段だけでなく使い勝手においても大きなメリットを生み出している。
コンピューターのプログラムはPCから行うが、これも一般的なコーディングに比べて簡略化されている。
素人でも取り扱いやすいよう各コードはブロック化され、それぞれを組み合わせたり、簡単な数値の入力によって様々な挙動を行えるよう設計されているので、子供から大人まで誰でもすぐに使用方法に馴染むことができるだろう。
必要なものは全てキットに含まれているため、ここから何かを新しく買う必要もない。まだ取り扱いに慣れていない初心者や子供向けとしては最適だろう。
そして何よりの特徴が、付属のキットだけではなく身の回りにあるあらゆるものをロボットとして組み替えてしまうことができるという点だ。付属のダンボールキットも汎用性が高く、あらゆる組み立てに活用できるのだが、コンピューターを接続させてしまえばその他のもにも人工知能を宿すことができる。
例えばマニュアル操作のラジコンにSmartibotを接続すると、手持ちのスマートフォンで操縦できるようになったり、プログラミングすることで好きな挙動で動作するようにも作り変えることができるようになる。
あるいは洗面器やイス、はたまたジャガイモなどの食べ物にまでAIを搭載することができ、家にあるものであればロボットにならないものはないと言える。わざわざ電子工作のために新しいものを買わずとも、近くにあるものを工作に活用できるのは経済的にも環境にもエコというわけだ。
そしてSmartibotはこれだけの機能を備えながら、初回限定で30ポンド、やく4500円という価格で販売されているコストパフォーマンスの良さも魅力である。この価格であれば気兼ねせず自由に遊ぶことも難しくないだろう。
Smartibotは現在Kickstarterで出資兼注文を受け付けており、すでに4万ポンド近い金額の獲得に成功している。
日本からの注文にも対応しているので興味のある方は気軽に注文してみるのも良いだろう。