AIによる管理と迅速な対応を実現するスマートセキュリティシステム「Olarm」
あるいは内部で発生したトラブルに対し、迅速に対応できるシステムを構築しておくことも不可欠である。たとえ人間の仕業ではなくとも、何らかの機器の故障が原因で火災が発生したり、水道の水漏れによって大きな被害を被ってしまうこともあるなど、不在時や目を離したスキにしっかりと以上の発生に気づいてくれる存在が必要だ。
これらの問題に対処するため、実に多くのセキュリティシステムが世の中に展開されてきた。監視カメラや煙感知システム、振動検知センサーなど、目的や用途に応じてその機種も別個に複数存在していた。
この度リリースされる「Olarm」は、そういった基本的なセキュリティ機能を搭載しつつ、ミニマルなデザインと機械学習によってその効果を最大限に発揮できるスマートセキュリティとなっている。
コストと技術の問題で実現しなかったセキュリティ対策
高度なセキュリティを要する施設、例えば銀行や政府機関の建物などではない限り、高いレベルのセキュリティを実現するというのはコスト面で難しい問題があった。例えば監視カメラによるそのエリアの記録は、確かにカメラに犯人の侵入の瞬間や機器のトラブルのために役立つかもしれないが、リアルタイムでのトラブルの発生には対応できないという難点も抱えていた。
もちろん常駐で監視カメラの映像を確認する人員がいればそれほど頼もしいものもないのだが、大企業などでもない限りそこに人件費を割く余裕はなかった。監視カメラやセンサーはあくまでも予防であり、実際に起ころうとしている犯罪やトラブルを止めるのには不十分なのである。
Olarmはそういったトラブルを回避するべく誕生した次世代のセキュリティシステムとなっている。
家庭やオフィスなどどこでも活躍できる防犯システム
まずデザインは非常にミニマルで、家庭や小さなオフィスでも使えるようサイズなどへの配慮も徹底されている。
これまでの防犯アイテムは抑止力という意味で必要以上に大きな本体となっていたケースも多かったが、Olarmはその逆で、限りなく目立ちにくいデザインを意識して作られていることがわかる。
Olarmはハブとなる本体と、各部屋に設置するセンサーで構成されるセキュリティシステムだ。ハブは一世帯に一つ、センサーは必要であれば幾つでも設置することができ、必要に応じて好きな数を設置すれば良い。
システムの検知範囲はセンサー一つで部屋一室を全てカバーできるほどの高い検知能力を有しており、同じ部屋にいくつものセンサーを設置する必要はない。Olarmはセキュリティのためにインテリアデザインを損なったり、余計なスペースをとったりしないのもメリットと言えるだろう。
Olarmは室内で起こりうるほぼ全てのトラブルに対して有効である。検知できるのはドアの開け閉めや室内を移動する人物、異音、水道の水漏れに煙、温度・湿度の変化と、小さなセンサーで多くの出来事を捉えることができる。
そしてこれらのセンサーは手動ではなくAIによって感知され、人の目を使わずともトラブルが起きた瞬間にオーナーへ通知することができるようになっている。Olarmのモーション感知は移動する物体の温度を判断するため、室内の明るさは関係ない。
オーナーへの通知は専用のアプリケーションを通じて行われ、初期のセットアップによって通知の送り先を設定できる。通知を受けたオーナーはすぐに警察を呼んだり自分で確かめに行くという迅速な対応が可能だ。
また、オーナーへの通知は基本的にWi-Fiを通じて行われるが、万が一停電などでWi-Fi機能が使えなくなった場合、近距離であればBluetooth、遠距離であれば3GやLTEといったセルラー通信を用いて迅速なアラートに努めてくれる。
停電となればOlarmの機能停止もきになるところではあるが、Olarmは基本的には電源に接続して動作するものの、停電の際は最大で48時間バッテリー駆動で機能することができるため、万が一の災害時にも帰宅までの間はしっかりとOlarmによってセキュリティを維持することができる。
Olarmは基本的には無料であるが、セルラー通信を用いるプランに申し込む場合は月額5ドル、そして24時間体制でプロフェッショナルによる監視を続けてくれるプランが月額10ドルで提供される。
本体価格は130ドルと充実したセキュリティに対してリーズナブルに設定されているため、一般的な家庭でも十二分なシステムを構築することができるようになるだろう。