カホンに装着して新しい音楽パートナーになってもらおう。「Cabot」

音楽は古今東西のあらゆる場所で、多くの人に楽しまれている文化活動の一つであるが、その大きな理由として音楽は人とのコミュニケーションとして活用されてきたからという説がある。

音楽は人を感動させる力を持っており、毎日たくさんの音楽を私たちは耳にしているものだが、それは音楽の作り手と心を共鳴させられているからと考えれば、音楽は私たちのコミュニケーションに大きな役割を今日でも果たしていると言えるだろう。

そのため感動した音楽に触発され、自ら音楽を始めようと考える人も決して少なくない。毎日多くの人が音楽に取り組むが、一人で黙々と練習を続けるというのはやはり気力を必要とするもので、それに疲れてしまって音楽を辞めてしまうという人もいる。

一人で音楽に没頭できるというのはある意味才能なのかもしれないが、全員の人間がそのような能力を持っているというわけではない。しかしながら「Cabot」を活用すれば、一人で音楽をやる時であっても寂しい思いをせずにセッションすることも可能になりそうだ。

カホンに装着して新しい音楽パートナーになってもらおう。「Cabot」


カホンを自動で演奏してくれるCabot

Cabotはカホンという楽器に装着することで使用するデバイスだ。カホンはペルー発祥の打楽器で、最近ではストリートパフォーマンスなどでも見かけることからポピュラーになりつつある楽器である。

実際に人の手で演奏するぶんにも、シンプルな演奏方法ながら奥が深い楽器であるとして注目を集めることもあるのだが、Cabotはそんなカホンに直接取り付けると、生の音でカホンを演奏してくれるようになるのだ。

これではコンピューターに演奏させる場合、DTMを用いるケースがほとんどであった。DTMはソフトウェアに直接演奏したいコードやリズムを入力することで、その通りにコンピューターが演奏し、スピーカーから演奏内容を出力してもらうという仕組みが設けられているのだが、CabotとDTMの最大の違いはその点にあるだろう。

CabotはDTMのようにコンピューターから出力される電子音ではなく、直接楽器を演奏することで音を出力するため、Cabotの他にコンピューターを演奏の際には必要としないのである。

また、Cabotは人間の手で生演奏するのと同様に、生の楽器を直接演奏するため、本物の楽器特有の臨場感を演出することもできる。DTMであればひたすらウィンドウを注視しながらキーボードやマウスを触りながら、文字通り音を「出力する」ことに重点を置いていたものの、Cabotは生の音を表現してくれる点で優れている。

カホンに装着して新しい音楽パートナーになってもらおう。「Cabot」


カホンはそのシンプルさから原始的でソウルフルな音色が評判となっているが、それはCabotが演奏するにあたっても失われることはない。まるでヒューマンビートボックスとセッションしているような感覚をユーザーの演奏者は体感することができるだろう。

日本発祥ならではのCabotの特徴

Cabotの演奏内容は、もちろん従来のDTMのようにあらかじめ求めているビートやテンポを設定してから使用することができる。ひたすら同じテンポで同じビートを演奏させ続けることもできるし、曲単位で入力しておくことで、一曲ぶんのパーカッションを担わせることも可能だ。

付属のフットスイッチを使用することで、演奏中にリズムのパターンを切り替えることも容易に行えるよう設計されている。

ビート作成は、スマートフォン向けに開発された専用のアプリケーションによって行うことができる。作成したビートは個人で活用するぶんにはもちろん、インターネットを通じてビートのデータを公開することもできる。

公開したビートは別のCabotユーザーが用いることもでき、ユーザー間でのコミュニケーションも活発になることだろう。

Cabotもまたコンピューター制御で動くデバイスのため、スマートフォンだけでなく一般的なDTMで用いるようなMIDIキーボードや電子機器とも連動して使用することができる。この互換性に関しては未だアップデートを続けており、今後はより幅広い活用が期待できそうだ。


また、Cabotは日本のカホン製造業者とも連携し、プロジェクトが進められている。東大阪市にある濱崎商会の協力により、出資を募っていたKickstarter専用の特別なカホンもこの工房で製作されていた。

Cabotは京都発祥のプロジェクトであるため、日本の企業や団体との連携も緊密だ。京都大学やシャープ株式会社とのパートナーシップを結ぶことで、より迅速かつ高度な開発環境で取り組まれているプロジェクトと言えるだろう。