忘れがちな用事は全てAIに任せてしまおう「MEMRICALL」

私たちは意識せず生活していると、実に多くの忘れ物やうっかりミスを起こしてしまっているものである。まだ間に合ううちに思い出すことができれば良いが、時としてそのことをすっかり忘れてしまい、それを忘れていることにも気づかずに1日を終えてしまうこともあるだろう。

つい忘れてしまったことが些細なことであれば良いのだが、例えば重要な会議など、取り返しのつかないイベントであれば笑って済ませることも難しい。そのような事態は誰も望んでいないため、ミスが起きないように細心の注意を払うのは至極当たり前であるのだが、それでもうっかり忘れてしまうということはありうるケースである。

人は適度に忘れっぽい性質を持っているからこそ人間らしい生活が営めるともいうが、それでも忘れる機能による弊害を被るリスクは背負いたくない。

「MEMRICALL」はそんな私達のファジーな性質を補完するために誕生したアプリケーションで、忘れてはいけないことを確実に記憶し、都合の良いタイミングでユーザーにイベントを通知してくれる。


多くのタスクに囲まれている現代人

意識していようがいまいが、私たちは一般的に多くのタスクの中で生活している。朝顔を洗ったり、洗濯をしたりと言った衛生や家事に関わることはもちろん、学生であれば授業の課題をこなしたり、友達との約束があるなど、リストにしてみると実に多くの行為をこなしていることがわかる。

これが社会人になると、その数や重要性はさらに増してくることになる。子供だって忙しいのだが、大人もまた忙しいということが実際リストにしてみるとよくわかるだろう。

そのため、うっかりタスクを忘れてしまうということは、数多くのなすべきことからたった一つや二つを忘れてしまうだけとも考えることができる。もちろんその重要性の差というものはあるかもしれないが、無意識のうちに数多くのことを人間はこなしていることを踏まえると、ついつい何かを忘れてしまうことそのものを完全に否定することは難しい。

そこで私たち人間のサポートをしてくれるのがMEMRICALLである。MEMRICALLはいわゆるリマインダー機能を備えたAIの一種であり、あらかじめ記録されていたデータを参照に、ユーザーはいつでも今後の予定についての詳細を確認することができる。

私たちのタスクをサポートしてくれるAlba

MEMRICALLにはAlbaと呼ばれるバーチャルアシスタントが備わっている。MEMRICALLを活用する際には主に彼女が登場し、スケジュールについての情報を受けることができたり、彼女に伝えることで今後の日程を調整することが可能になる。

MEMRICALLは音声認識や音声による通知機能も備わっている。Albaというネーミングはそのことも考慮して設定されており、「Alba」は多くの人によって発音しやすく、かつ認識も容易であることから決定されているのだ。

MEMRICALLを利用する際も音声入力が重要な役割を果たす。Albaを声によって直接呼びかけ、「~を覚えておいてほしい」と話しかけるだけで、リマインダー機能を利用することができるようになる。

例えば会議の時間や場所を覚えていてもらったり、特定のキーワード、例えば初めて聞いた小難しい単語を、あとで調べられるように覚えておいてもらうと言ったことも可能だ。

忘れがちな用事は全てAIに任せてしまおう「MEMRICALL」


あるいは、その時の気分や感情をMEMRICALLに記録しておくことも可能だ。自分がどのような気分であるかをAlbaに伝えたり、あるいはテキスト入力に伴い、デフォルトで設定されている「今の気分ボタン」を使用すれば、その時の気持ちや忘れたくないことをより忠実に記憶しておくことができるようになる。

一般的なリマインダーと異なるのはそのような点であり、抽象的な記憶も外部媒体によって記録しておくことができるようになる点である。現在市販されているリマインダやToDoリストは完全に言語化できるものや画像や動画と言った具体的なメディアに限られているので、うまく言葉にならない、些細なことを記録しておくことが難しい。

一方でMEMRICALLであれば音声入力により感覚的な記録が実現し、散歩歩けば忘れてしまいそうなアイデアも記録しておくことができる。

吹けば飛ぶような記憶も、MEMRICALLのおかげで半永久的に記録しておくことができるようになったおかげで、健やかで多様なライフスタイルを実現することもできるようになるだろう。

MEMRICALLは現在Kickstarterで出資者を募っており、3万5千ドルを目標金額に設定している。MEMRICALLのサービスそのものはサブスクリプション形式でのリリースを予定しており、出資者限定で1年間のサービス利用が、20ドルの出資で入手できるよう設定されている。

日本語への対応は未定だが、英語での利用は世界各国で行えるため、日本からでも出資しての利用ができることだろう。