全16ヶ国語に対応する携帯型AI翻訳機器「MESAY 2.0」

インターネットや交通機関の普及・発達により、私たちは自分とは異なる地域や国の人とも容易に知り合い、情報を共有できる環境を構築することができるようになった。

しかしながら、私たちが遠い国の人たちとコミュニケーションをとる上で、未だに壁となって立ちはだかっているのが言語の問題である。どれだけコミュニケーションの機会を与えられても、そのための手段がなければお互いにうまく考えていることを伝えることは難しい。

日本や非英語圏においては世界の共通語となっている英語教育への注目もなされているが、最近では自動翻訳による言語の壁を乗り越える取り組みも活発である。「MESAY 2.0」はそんな機械翻訳の先端技術を詰め込み、自然なスピードと豊富な対応言語でコミュニケーションを活発にしていくという取り組みがなされている。


16カ国語に対応する翻訳機器

MESAYは一見すると録音装置のような見た目をしている。その大きさは一般的なスマートフォンよりも小さく、ズボンのポケットにも手軽に収まってしまうサイズだ。

このようなサイズでありながら、その性能は従来の翻訳サイトやスマートフォンのそれよりもはるかに優れたものとなっている。MESAYの対応言語は16ヶ国語にも登り、日本語や英語、スペイン語といった馴染みのある言語はもちろん、フランス語にイタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語のようなヨーロッパの主要な言語や、中国語に韓国語、タイ語、ベトナム語のような、アジアの言語にも対応している。たとえアジア人とヨーロッパ人といった組み合わせのコミュニケーションであっても、MESAYがあればお互いの情報の交換には事欠くこともないだろう。

全16ヶ国語に対応する携帯型AI翻訳機器「MESAY 2.0」


翻訳の組み合わせも多様である。好きな言語を二つ設定すれば、自由に翻訳して好みの言語でその言葉の意味を理解することができる。これまでの翻訳作業であれば、和英や英和のように到底の組み合わせで物事を理解していく必要があったのだが、MESAYではその心配もないだろう。

操作もいたって簡単である。MESAYに向かって翻訳ボタンを押しながら言葉を話すだけで、好きな言語にその言葉を翻訳して発信してくれるようになるのだ。背面には高性能スピーカーが備えられており、翻訳された言語を聞き逃してしまう心配もないだろう。

MESAYを利用するメリット

このような手軽に使える仕組みと、スマートフォンと独立した形式で翻訳を行える点は、海外旅行や出張など、慣れない場所での活動において高い性能を発揮することが考えられる。スマートフォンは確かに便利であるため、翻訳もスマートフォンに任せてしまうというのもわかるのだが、スマートフォン一台にマルチタスクを背負わせてしまうと、効率よくタスクを消化できるとは限らない。

例えばgoogleマップを開きながら翻訳サイトを参照しつつ、人に道を尋ねるというのは、一台のスマートフォンでこなすためには少し能力不足であることが想像できる。バッテリー消費も大きくなってしまうため、できる限りこのような事態は避けたいものであるが、MESAYを常にポケットに入れておくようにしておけば、そのようなシチュエーションになってしまうこともないだろう。
また、翻訳はリアルタイムで常に起動しておきたいものであるため、可能であればスマートフォンとは分けて活用したいものになることは予想できる。そういった意味でも、MESAYのように独立していてバッテリー持ちの良いデバイスを用意しておくことは、高いパフォーマンスを発揮してくれることになるだろう。

また、MESAYには4G回線やWi-Fiも利用できるよう設計されており、MESAYを通じて他のMESAYユーザーとコミュニケーションをとることができる。もちろん異なる言語で話す同士での利用も可能で、自分にとっての母国語が、向こうの言語に翻訳されてメッセージが送信される。

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これまでは自分で伝えたいことや聞きたいことを翻訳し、頭で咀嚼するということが一般的であったが、MESAYを利用すればまさにリアルタイムでの翻訳が完了された状態でコミュニケーションを行える。まさに翻訳コンニャクが実現したような使い勝手が期待できるだろう。

MESAY 2.0は現在Kickstarterで出資者を募っており、110万円ほどの金額を目標として定めている。すでに200万円近い資金を調達することに成功しており、出資者には予定通りMESAYが発送される予定となっている。MESAY2.0は2万円程度の出資で一台をリワードとして手に入れることができ、発送も世界各国に対応している。

もちろん日本からでも注文が可能となっているので、翻訳機器を探している方は購入を検討してみるのも良いだろう。