ポケットサイズの健康アドバイザーとして活躍するデバイス「Fitrus Plus」
しかしどれだけコンピューターが発達しても、それの力だけではどうしようもないものも存在する。例えば人間の健康というものは、AI診断や精密検査の精度向上、新しい治療薬の開発というものが進められても、治るかどうかは別として病を罹患してしまうということは絶えないし、そもそも体の不調を根絶することは不可能だろう。
そのため、特に先進国における人間は自分の意思次第で抜群に健康状態の良い体を作ることもできれば、不摂生を続けてすぐに病に侵されてしまうような体になってしまうことも、ある程度自分の意思で決まってしまう要素が大きい。先天的な健康よりも、後天的な習慣による病の訪れが、私たちの最も警戒すべき点であることは間違いない。
幸いにも、このように自身の健康状態を逐一把握し、どうすれば理想的な身体を作ることができるのかというアドバイスも、わざわざ人間に頼らなくともポケットサイズのアドバイザーがいれば容易に手に入れることができるようになった。「Fitrus Plus™」は、いつでもどこでも持ち主の健康状態を確認し、理想的な体のあり方を作るための指導も行ってくれる頼りになる存在だ。
健康を考える上で重要なこととは
先進国の一般的な成人済み男女が「健康に気を使ってください」と言われた時、やはり一番機にする要素であると考えられるのが、「体重」の存在である。若い頃の名残で後先や体のことを考えずにお酒を飲み、栄養の偏った食事をしていると、歳をとるにつれて新陳代謝の効率が悪くなり、食事量と消化できる量のバランスが取れなくなってくる。
すると容易に肥満体型になってしまい、食習慣を改善しなければ病気のリスクが倍増し、日常生活でも疲れやすくなったり、体調を悪くしてしまいやすくなるだろう。
このような理由から世間の間では健康=体重制限、ダイエットという図式を思い浮かべるのだが、身長や年齢に見合った体重というのも確かに存在するし、食習慣を改善したり適度な運動を生活に組み込むことは重要である。
しかしながら、体重が適正であるからといって、必ずしも体が健康であるとは限らない。仮に70kgが適正であるとして、体脂肪率が高く、体の筋肉よりも脂肪の方が多かったり、脂肪の比率が高いようでは例え70kgの適正体重であっても、完全に健康な状態であるとは言えないのである。
そこでFitrus Plus™はユーザーの個人情報や現在の体の状態から適正な状態を算出し、ユーザーに理想的な健康状態に近づけるよう徹底したサポートを行ってくれる。
まず、体の状態を見極めるために体脂肪率や筋肉量を測定するため、Fitrus Plus™では生体電気インピーダンス法(BIA)というものを用いてデータを直接収集する。これは体の静電気に対する抵抗から体組成を計測する方法で、体重だけでは判断できない体の要素を確実に測定することができるのである。
そしてここから得られたデータを参考に、ユーザーは直接性別や年齢、身長、体重などを入力し、収集されたデータと合わせ、健康な体に必要な要素をアドバイスしてもらうことができるようになる。
現在の体の状態はグラフでわかりやすく表示され、毎日の健康状態も線グラフで確認しやすいようビジュアライズが意識されている。Fitrus Plus™は現在の体の状態に関する評価をユーザーに伝え、今は何が過剰で、何が足りないのかという細かいアドバイスまで与えてくれる。必要とあればどれくらいの運動量が適正かということも教えてくれるだろう。
Fitrus Plus™本体は手のひらに収まるほどの小さなプロダクトだが、専用のスマートフォンアプリと組み合わせることで様々な情報を確認し、記録することができる。日々の食事を記録して摂取したカロリーを記録したり、その日にどのような運動をしたのかも記録、後日閲覧することも可能だ。
そしてそのコンパクト性から、例え旅行や出張中であっても持ち歩いて記録を続けることができ、計測を習慣にすることで健康意識を向上することができる。忙しい現代人にはありがたい仕様となりそうだ。
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Fitrus Plus™は現在Kickstarterで出資者を募っており、3万ドルを目標金額に設定しているものの、すでに5万ドルの資金を調達することに成功している。Fitrus Plus™は129ドルで一台注文することができ、日本からの注文も可能となっているので、興味のある方は出資してみるのも良いだろう。