犬のおもちゃもスマートデバイスに。「WICKEDBONE」
例えばスマート家電などは確かにあれば便利だったかもしれないが、これまでは手で使うのが当たり前であったぶん、それが普及しつつあることは大きな衝撃を世の中に与えている。
あるいはAIが搭載されている子供用のおもちゃなども知育玩具として高い評価を集めている。スマートスピーカーと連動して動作したり、プログラミング教育にも応用できるプロダクトは、次世代のスタンダードとして普及されることが容易に想像できるだろう。
そして、ペット用アイテムにもスマート化の流れが現れ始めている。今回リリースされる「WICKEDBONE」もまた犬用のデバイスなのだが、これは犬のおもちゃにコンピューターを導入し、飼い主が不在でも一人で遊べてしまうような画期的なアイテムとなっている。
犬の運動不足解消に最適なアイテム
犬は自分の口で咥えられる棒状のものが大好きである。木の棒を拾って投げてやればどこまでも追いかけていくし、おやつをあげる場合でも骨などをあげると、喜んで一心に噛み続けるほどの執着心を示す。
WICKEDBONEはそういった犬の習性を利用したデバイスである。このプロダクトは端的にいってしまえば犬のおもちゃなのだが、最大の特徴はWICKEDBONEが自走することができるという点である。
従来の棒状のおもちゃなどであれば、飼い主が遠くへ投げてやっては犬が取りに行き、回収してきたものを再び飼い主が投げるのを繰り返すというものであったが、難点としてこれは人がいなければできない遊びであるという点だ。
これはボールで遊ぶときも一緒だが、犬は自分で遠くまで棒を投げるほどの力は持ち合わせていない。そのため人がいない場合には自分で棒をつついたり、投げられる範囲で適度に遊ぶしかないのだが、これでは遊びに飽きてしまうのも早くなってしまう。
飼い犬にとって遊びは重要で、きちんと運動する習慣を身につけておかなければ肥満になったり、そこから病気になってしまうことも珍しくない。普段から大きな公園へ行き、思い切り走り回ったりおもちゃで遊ぶことができればそのような心配をすることもないのだが、忙しい現代人にとって、特に都会に住んでいる人となるとそのような時間を作るのもなかなか難しいものとなってしまいがちだ。
そのため、現代の犬もまた運動不足に陥りがちになっているのも現実である。平日の日中は昼寝をし、夜に少しだけ散歩に行くというのでは有り余る体力を持て余してしまうだろう。
そんな時に活躍が期待できるのがWICKEDBONEである。このプロダクトは飼い主がその場にいるときはもちろん、家の中に誰もいない間でも自動的に動くことができ、犬の好奇心を刺激しながら遊び相手となってくれるのである。
犬の気持ちを読み取りながら自走してくれるWICKEDBONE
WICKEDBONEはただ走り回るだけでなく、犬の動作を把握しながら動き回ることのできる優れた状況判断機能を持ち合わせている。例えば犬が追いかけている時には逃げるように走り回り、犬が興味を失ってしまったり、じっとしている際にはからかうように近づいたり離れたりを繰り返すことで、犬の興味を再び揺さぶるように挙動してくれるのだ。
飼い主が家にいる際にも、WICKEDBONEは良いおもちゃとなってくれる。手持ちのスマートフォンとBluetoothを用いて連動させれば、専用のアプリケーションから自由にWICKEDBONEを操作し、様々な動きで飼い犬を満足させることができる。
WICKEDBONEはよく動くだけでなく、犬のおもちゃとして最初から設計されているために、その機能性とは裏腹に非常に丈夫な作りとなっている。犬がかんでも歯を傷めないようにソフトな外側に加え、どれだけかんでも破れないよう強力な素材が使用されているので、早々激しく遊んでもすぐに壊れてしまう心配もない。安いおもちゃなどであればすぐに破れてしまうことも茶飯事だが、WICKEDBONEは値段相応に長持ちするおもちゃであると言える。
また、購入時に一年間の保証もついてくるため、万が一破損してしまったとしても心配は無用である。
バッテリーもスリープ状態で放置しておけば、約3ヶ月は充電せずとも活動することができる。長寿命と強い耐久性は、アクティブなペットの活動には不可欠の要素と言えるだろう。
WICKEDBONEは現在Kickstarterで出資者を募っており、1万豪ドルを目標金額に設定されている。89ドル以上の出資でWICKEDBONEを一台リワードとして入手することができ、日本への発送にも対応しているので国内からでも気軽に注文することが可能だ。