自宅キッチンや洗面台の蛇口を清潔に使おう。「Autowater Pro」

外で見ることはあっても、家の中にまで導入が進んでいないものの一つとしてあげられるのが、蛇口である。

駅の公衆トイレや商業施設のお手洗いなどでは、もはや自分でひねるタイプのものを見かけることは少なく、比較的新しく設置されたものであればほとんどの場合センサータイプの蛇口となっている。最近では老朽化が進んだトイレの改装も進んでおり、手動でひねるタイプの蛇口は減少傾向にあると言えるだろう。

しかしながら、家庭用のトイレでは未だに手動による切り替えが主流となっており、デザインはモダンなものが大いにしてもマニュアル操作であることに変わりはない。

公衆トイレでオートセンサー方式が採用されるのには理由もあるものだが、今回リリースされる「Autowater Pro」を購入すれば、そんなマニュアル操作の蛇口からおさらばすることができるようになるだろう。


家庭内のオートメーション化の遅れ

蛇口が手動であることのデメリットは、いくつか挙げることができる。マニュアル操作の最大のデメリットは、やはり衛生上の問題が挙げられるだろう。

近年公衆トイレでオートセンサー式の蛇口が採用されているのはやはりこの問題が大きい。たとえ手を綺麗にするために水で手を洗うにしても、手を使って水を出している以上はもう一度汚れた手で触った蛇口に触れる必要があり、結果的に手を洗うことによる洗浄効果が半減してしまうことになる。

毎日多くの人が利用する公衆トイレであればなおさらである。不特定多数の人間が同じところを触り続けることになれば、意識せずとも自然と蛇口は汚れていき、衛生上の問題が容易に発生してしまう環境が出来上がってしまう。

これは家庭内においても同様のことが言えるだろう。たとえ自分や家族しか使わない水場であるとはいえ、手動の蛇口では少しづつ雑菌が付着し、定期的にしっかりと蛇口本体を洗浄しなければ非衛生的な環境が出来上がってしまう。水場の掃除というのは手間がかかるもので、特に風邪やインフルエンザにかかってしまいやすい冬場の掃除は体にこたえるものがある。

マニュアル操作の蛇口のもう一つのデメリットとして、単純に使い勝手の問題がある。これは特に家庭で起きるケースとして考えるとわかりやすいのだが、キッチンの蛇口や洗面台の蛇口などでは、料理や髪のセットなど、何かしらの作業に従事しているために両手がすでに塞がってしまっていることが多い。

そのようなタイミングに限って水を使う必要が出てきてしまうものなのだが、自分の手でひねるタイプの蛇口となると無理な姿勢で無理やり蛇口をひねったり、作業を中断して蛇口をいじる必要が出てきてしまうのである。

これは意外と小さいストレスなので、そういったトラブルがあるとないとでは利便性に大きな違いが生まれるだろう。

これらの理由からオートセンサータイプの蛇口の導入は公衆トイレのみならず家庭での導入も考えるべきなのだが、オートセンサーのデメリットとしてはやはりその導入コストが挙げられる。

オートセンサーは電気で動くデバイスなので、公衆トイレであればまだしも家庭に取り入れるにしては少し大げさすぎる上、メンテナンスの必要性も出てくる。

月々の電気代もかさんでくることが懸念されるため、それなら手動で構わないということになるのは至極当たり前の発想であると言えるだろう。

オートセンサー兼浄水器のAutwater Pro

しかしながら、Autowater Proの場合は家庭用に特化して開発されたオートセンサーの蛇口となっているため、その点もクリアーされている。まずAutowater Pro本体は70ドル程度の価格で販売されているので、比較的安価なモデルと言える。また、設置はすでに備え付けられている蛇口に直接接続するだけなので、どんな家庭であっても気軽にオートセンサーが導入できるだろう。

自宅キッチンや洗面台の蛇口を清潔に使おう。「Autowater Pro」


また、月々の電気料金というものも発生しない。Autowater Proはバッテリー駆動なので定期的な充電は必要であるが、そうはいっても一年に一回の充電で365日活動することができるのだ。電気代は年に一回の充電の時のみの発生となるので、維持コストも小さく抑えることができる。

Autowater Proは浄水器としての役割も果たすため、内部に備えられているカーボンフィルターを通じて水道水を質の高い飲み水に変換してくれるのも大きい。

自宅キッチンや洗面台の蛇口を清潔に使おう。「Autowater Pro」


浄水器兼オートセンサーと考えると、コストパフォーマンスの高いプロダクトであると言えるだろう。

Autowater Proは現在Kickstarterで出資者を募っており、2万ドルを目標金額に設定している。プロダクトの発送は世界各国に対応しているので、日本からの注文も可能となっている。