色で情報を伝えてくれるヘルスケアウェアラブルデバイス「AURA」
中でも街でよく見かけるものがスマートウォッチのようなウェアラブルデバイスで、身につけたり体の一部に装着することで使用するデバイスは、その利便性の高さと可能性から現在最も注目の集まるテクノロジーの一つとなっている。
ウェアラブルデバイスといっても様々なタイプがあり、用途に応じてその着用方法も異なる。しかしながらその汎用性の高さから最もポピュラーなものはスマートウォッチのような時計型、そして同じく腕に身につけるタイプのリストバンド型が多いと言える。
「AURA」もまたリストバンド型のスマートデバイスで、主に着用者のヘルスケアに関わる機能を果たしてくれる。それも従来のような文字や数字といったものではなく、色のグラデーションによって健康状態を伝えてくれるというものだ。
リストバンド型のヘルスケアデバイス
AURAは腕に巻きつけることで使用し、装着することが直接健康状態の向上につながるわけではない。AURAの役割は装着者の健康状態を詳細に記録・分析し、装着者が理想とする体型や健康状態が達成できるようサポートしてくれる。
もし5キロの減量を目標に設定すれば、AURAはその目標を認識し、現在の健康状態に合わせて毎日進捗状況を報告してくれるようになるだろう。
逐一の報告というものは、何かの目標を達成する場合において非常に有効な存在となる。人は目標を定めるとその目標の達成に向けて様々な手段を講じるものだが、毎日の結果を通知してくれる存在があれば、そのやり方が今の自分にとって有効であるかをすぐに確認できるし、もし効果がないことを素早く理解することができれば、すぐに異なる手段を講じることができる。
そしてダイエットなどの達成はついつい三日坊主となってしまいがちであるが、AURAのように毎日自分の健康状態を把握し、報告してくれる存在があれば、例えモチベーションを失いかけてしまったとしても、毎回の報告に変化がなくなったり、体重の増加などの情報が嫌でも耳に入ってくるため、頼りになるパートナーとなるだろう。
AURAが装着者から読み取り、提供する情報は主に4つに分けられる。一つ目は身体組成で、脂肪や筋肉、骨密度や水分といった情報を、逐一収集してくれる。二つ目に心拍数である。腕から脈拍を測ることで、平均的な心拍数を毎日記録してくれる。
三つ目はアクティビティの記録である。人はサイクリングや水泳、その他スポーツや通勤通学など、様々なアクティビティに従事しながら生活するものだが、AURAはそれらのアクティビティをも記録し、装着者がどれくらいアクティビティに従事したかでどれくらいの運動量であったかや、消費したカロリーなどを記録してくれる。
四つ目はライフスタイルからより詳細なデータを導き出す昨日だ。運動の際の記録や健康状態はもちろん重要な指標であるが、睡眠時間や睡眠の質、ストレスレベルなども同時に計測することで、現在装着者の体には何が足りていて、何が不足しているのかを導き出し、あらかじめ設定した目標に合わせて的確な情報をも提供してくれる。
単純にデータを記録するだけではなく、個人の目標に応じて必要な運動量などを計算し、AURAが自動的に必要な情報をまとめて装着者に提示してくれるというのは、スマートデバイスだからこそ可能な高度な技術であると言えるだろう。
これらのデータは手持ちのスマートフォンと連携し、専用のアプリケーションをダウンロードすることで詳細に情報を確認したり、情報を記入することができるようになる。スマートフォンにデフォルトでダウンロードされているApple Healthkit やGoogleFitなどとも連携することができるため、使い勝手の高い操作感が期待できる。
視覚化に特化したインターフェイス
また、AURAは集積した情報をわかりやすくビジュアライズするため、色のグラデーションを用いてグラフを描画する点も特徴である。数値と線が並んだだけのグラフや推移データというものは、見易さという意味ではあまり優れているとは言えない代物だったが、色によって情報を判断できるシステムを備えているため、データの扱いに慣れていない人でも手軽にデータを閲覧することができる。
例えば水分に関して言えば、グラフが赤色であれば不十分、緑であれば不足なし、青色であれば最適など、グラフが着色されて確認できるようになっているので、イメージで自分の健康を把握することができる。
AURAは現在Kickstarterで出資者を募っており、4万ドルを目標金額に設定している。99ドル以上の出資でAURAを一台リワードとしててにいれることができ、世界各国への発送にも対応しているので、日本からでも購入が可能だ。