あらゆるモノをドローンに変えて飛ばしてみよう。「Modularized Drone」
民間用と位ってもビジネスに用いるだけでなく、単純に公園や室内で飛行させるような娯楽用としても幅広く活用されており、多くのメーカーから値段はピンキリで多種多様なドローンが販売されている。
ドローンは通常のラジコンヘリなどとは違い、高い安定性と運動能力を持っているため、誰でも比較的手軽に操縦しやすい作りになっているものの、デザインはどのメーカーから販売されているものでもあまり大差はなく、ビジュアルや各ドローンごとのオリジナリティを判断するには少し物足りない側面も現在のドローンに存在することは確かだ。
しかしながら今回リリースされる「Modularized Drone」は、そんなドローンに目新しさを求めるニーズにマッチしたプロダクトに仕上がっていることが期待されている。
オリジナリティを追求できる次世代ドローン
現在発売されているドローンを含め、従来のドローンというものは技術的な制約もあってか、たとえ機能は最新型であってもどれも似たような形状に落ち着いてしまっていることが多かった。大型の無人偵察機などはコックピットを取り除いた飛行機の形をしていたし、民間で多用される飛行型ドローンは四つのプロペラを備えたタイプが最もポピュラーなドローンとして記憶されているのではないだろうか。
今回発売されるModularized Droneはベースが四つのプロペラモーターから構成される一般的なドローンであることは間違い無いのだが、モーター部分がそれぞれクリップ状になっていることで、好きなものを挟んでドローンとして飛行させてしまうことができるのである。
Modularized Droneはプロペラモーターとバッテリーが接続されてさえいれば自由に駆動することができるため、カスタマイズ次第ではありきたりなドローンではなく、様々な形状のドローンを構築することができてしまう。
例えば紙コップを飛ばしたいと思うのならそれも可能だ。プロペラモーター付きのクリップをコップのふちに取り付け、バッテリーをコップの中に入れておけば、あとはコントローラーを使って自由に飛行させてみるだけだ。
一般的なドローンと違うのは、プロペラの取り付け方や本体を何に設定するかによって全く安定感や飛行速度などが変わってくるという点である。微妙な角度や本体の形状、例えば紙コップであればへこみや大きさなどで空気抵抗や安定感が違ってくるようになるため、まさに十人十色のドローンを手に入れることができるようになるだろう。
紙コップ以外でも、軽いものであればなんでも飛行させることができる。ダンボールや発泡スチロールなど、軽くて丈夫な素材はModularized Droneのカスタマイズに大きく役立つことができるだろう。
ただドローンとして飛行させるだけでなく、使い方によってはその遊び方は何通りにも改良できる。例えばダンボールや紙コップをホバリングさせることにより、的当てゲームのマトとしても利用することができるようになるなど、通常のドローンではできないようなことも可能になってしまう可能性を秘めている点は興味深い。
また、飛行させる以外にもモーターボートとして発泡スチロールにプロペラを取り付けて水上走行を可能にすることもできるし、同じ飛行型でもプロペラの取り付け方と本体の形状に気を配れば、プロペラ機のラジコンとしても遊ぶことができるようになるなど、そのカスタマイズによって多くの可能性をユーザーに与えてくれるのである。
デフォルトで付属する本体はレゴブロックのような組み立て式ブロックで構成されているため本体のカスタマイズ性能も高く、VRともリンク可能な高性能カメラが搭載されているため、通常のドローンとして楽しむぶんにも申し分ない性能を発揮してくれる。
初めは普通のドローンとして楽しみ、その使い方にも飽きてきた頃に新しい遊び方として新たに本体をカスタマイズするといった使い方は、余すことなくModularized Droneを堪能するための良い手段となりそうだ。
Modularized Droneは現在Indiegogoで出資者を募っており、3000ドルを目標金額に設定している。
ドローン本体の値段も手頃で、現在は69ドル以上の出資でリワードとしてModularized Droneを一台手に入れることができる。また、VRグラスが同梱されたバンドルパックも89ドルで販売されており、こちらもModularized Droneを存分に楽しむためのセットとしてはお得なものとなっている。
発送は世界各国に対応しているため、日本からの出資も可能となっている。