どこでも手軽に利用できるポータブル監視カメラ「EYE BALL」
例えばセキュリティ用の設備である。セキュリティは従来の家庭用であれば簡単な警報機や、録画式の監視カメラなど、ないよりはマシなものの即効性が低く、起動したとしてもすでに後の祭りであったというケースも少なくない。あるいは警備会社にセキュリティを依頼するという手もあるが、コストが高く第三者の介入を許してしまうことはプライバシーの観点からも避けたいと思う人は多いものである。
そのためIoT技術は簡単かつ高性能なセキュリティシステムを家庭に導入することも容易にし、今回紹介する「EYEBALL」はそのポータビリティの高さからいつでも同じレベルのセキュリティを維持することに役立つスマートデバイスと言える。
機動性の高い次世代の監視カメラ
EYE BALLはいわゆる設置型の監視カメラであるが、最大の特徴はその持ち運びやすさにあると言える。従来の監視カメラと言えば、一度設定・設置してしまうと取り外しやネットワーク設定をサイド行うことが面倒であるというデメリットを抱えていた。
また、基本的に電源から電力を供給してもらうことで駆動するというものであったため、電源が落ちてしまうと監視カメラの機能もダウンしてしまうということケースもあり、セキュリティにおいても大きな欠点として問題視されてきた。
しかしながらEYE BALLはそういった欠点を全て克服した監視カメラとして開発された。まずEYE BALLは写真から見ても分かる通り、キャリングケースに詰められ持ち運びを前提として設計されている。ただ本体を収納しやすいだけでなく、EYE BALLのカメラは最大で12時間の連続使用が可能となっており、室内の電源から完全に分離した状態でセキュリティを行うことができるようになっている。
また、高い機動力を持ち合わせていることで、自宅だけでなく外出先のセキュリティにも貢献することができる。
旅先での宿泊場所で盗難などの被害にあうケースは多く、気の緩みがちなバカンスでは身の回りの安全確保に努めたいものである。
そんな時にもEYE BALLを持参してホテルに訪れることで、ホテルのハウスキーパーの動向や無断で立ち入る人がいないかどうかをしっかりと捉えておくことができるようになるのだ。
いわば個人用の警備員を雇うようなもので、いつでもどこでも同じクオリティの警備をEYE BALLがあればリーズナブルに手に入れることができるというわけだ。
キャリングケースはそのままバッテリーチャージャーとなっており、EYE BALLをそこに収納しておくだけで充電は行える。モバイル端末はついつい充電を忘れてしまうことで使えなくなってしまうケースも少なくないものだが、ワイヤレス充電が行えるEYE BALLならその心配もない。セキュリティデバイスであるだけに、ユーザーのケアレスミスをカバーする設計が施されていると言えるだろう。
EYE BALLのセキュリティ機能
EYE BALLはカメラ機能だけでなく、音や振動も感知できるセンサーを備えている。カメラで人間を捉えた時だけでなく、不審な音や振動を検知した際にもユーザーにそのことを通知してくれるという仕組みだ。
かといってカメラの性能が悪いわけではなく、4K搭載の視野角130度カメラということで、どんな人やものであっても詳細にその姿を捉えることができる。
まさにEYE BALL1セットでスキのないセキュリティシステムを構築することができてしまうのだ。
EYE BALLが不審者と家庭内の人を区別する手段として、WI-Fiネットワーク接続を活用している。EYE BALLはあらかじめこちらが指定したネットワーク環境にさせ、家族もまた同じネットワークを自分のスマートフォンで用いることでカメラが捉えている映像などを確認することができるのだが、セキュリティエリアに同じネットワークを使っていない人物が侵入してきた場合、アラートが通知されるようになっている。
Wi-Fi環境はどの家庭やホテルにも導入されるようになったほど当たり前のインフラだからこそ、可能となった技術であると言えるだろう。
EYE BALLは現在Indiegogoで出資者を募っており、2万ドルを目標金額に設定している。EYE BALLは出資者へのリワードとして用意されており、229ドル以上の出資で1セットを手に入れることができる。
個人向けセキュリティとしては十分な性能を備えており、かつ旅行先などでも活用できるポータビリティは、他にはないオンリーワンの性能であると言えそうだ。