平面も立体も難なく測定可能なレーザー測定デバイス「Moasure® ONE™」
正しい寸法や距離を測るのは昔から繊細さが問われる作業であり、いつの時代になってもその大変さは変わらない。例えば棚を作るにしても、各パーツの板のサイズを正確に計測し、精製しなければたった一つの測定ミスでも完成に大きな支障をきたし、部屋のサイズを完璧に理解しておかないと数センチのズレで大きく部屋の模様が変わってしまいかねない。
そして測定方法にもこれまで革新的な変化が訪れることもほとんどなかった。メモリの読みやすさや測定しやすいような素材でメジャーが販売されてきたものの、測定そのものは正確性に欠けるマニュアルでの測定が長い間採用されてきたものだ。
しかし「Moasure® ONE™」はそんな手作業での測定を大きく改善してくれるかもしれない可能性を秘めたスマートな測定器で、レーザーによる狂いのない測定が可能となったスマートデバイスである。
レーザー測定を導入したハイテクメジャー
Moasure® ONE™のパッと見た形状は一般的なメジャーと変わりはないのだが、最大の特徴はレーザーによる測定を採用したことで平面はもちろん、立体空間の測定や複雑な形状をしたオブジェクトの測定、距離や角度、水平・垂直の度合いなど、様々なシチュエーションの測定を全てMoasure® ONE™一台で行えるようになったことである。
このレーザーによる測定機能はモーションメジャー機能と呼ばれ、立体空間におけるレーザー発行装置とレーザーの動きから装置の立体空間における場所などから数値を計測するという仕組みで動いている。この技術はもともとロケット誘導システムにしようされていたようなハイテク技術で、複雑な計算をコンマ一秒以下で行えるようなスマートさが問われるシステムをMoasure® ONE™には搭載されているのである。まさにメジャー界のスマートデバイスと言えるだろう。
そのような高精度な測定システムを採用しているため、使い方も非常に簡単である。測定したいものや空間を用意し、測定開始地点から終了地点までをMoasure® ONE™を使ってなぞるだけで測定が可能だ。
従来のメジャーであれば開始地点をピンで止めたり何かに引っ掛けたりする必要があり、測定中もズレが生じた場合は修正するか最初からやり直すといった手間が起きてしまい、なかなか測定そのものが捗らないということも珍しくなかった。
加えて苦労して測定したのにもかかわらず、結局測定した数値が間違っていたことが後から判明するなど、正確性に欠いた従来の測定方法は、時間やお金といったコスト面でもパフォーマンスの悪さが目立っていたことから、Moasure® ONE™のようなハイテク機器を手軽に導入できるようになったことは大きなメリットになりそうだ。
測定可能範囲の広さもMoasure® ONE™の特徴である。Moasure® ONE™はレーザーによる測定になるため、従来のメジャーのような長さの制限はほぼないと言える。最大測定可能範囲は300メートルにものぼるため、私たちが手動で測定する長さとしては十分な範囲である。それだけの有効範囲を持って起きながらも、余分な場所を取ることなく手のひらに収まるサイズを維持しているため、場所を取らないという意味でもパフォーマンスに優れたメジャーとなっている。
アプリケーションとの連携で有効に機能
実際に測定された数値や測定に関する詳細な設定を行うのは、スマートフォンからダウンロードして使用するアプリケーションからになる。専用のアプリケーションはすでに世界で120カ国で7万回以上ダウンロードされており、4星以上をキープしている人気の公式アプリケーションで、信頼性も高い。繊細さが問われる距離測定でも、すでに安定したパフォーマンスが約束されているアプリで行われるということであれば、測定される数値の信頼性にもつながることが期待される。
このアプリケーションをダウンロードしておけば、手持ちのスマートフォンを使った測定も行えるようになることができる。レーザー測定とは異なる方法であるためMoasure® ONE™を使用した時のようなパフォーマンスは期待できないが、シンプルな測定であればこれを使うことでそのアプリケーションの動作の具合を確認できるだろう。
Moasure® ONE™は防塵・防水性も考慮されているほか、過酷な環境を想定して衝撃にも強く作られている。ハイテク機器とはいえ、従来のようなアナログ機器と同様の使用環境を想定して作られているためだ。
Moasure® ONE™は現在Kickstarterで出資者を募っており、2万英ポンドを目標金額に設定している。
99ポンド以上の出資でMoasure® ONE™を一台リワードとして入手できるが、地域限定の発送となっているため日本への発送はもうしばらく先となりそうだ。