学校でのエンジニアリングの授業をより効率よく行うために。「Maker UNO」

機械工学やプログラミングなど、エンジニアリングに関する教育は近年その重要性を増加させつつある。AI技術やロボティクスが成長している中で、人間の労働のほぼ全てはエンジニア周りの仕事に置き換わることが想定されているためである。

現在でもエンジニアのニーズはあらゆる業界で拡大しつつあり、どの企業もその人材確保には大きく力を入れている。

しかしながら、どれだけエンジニアの仕事のニーズが高まろうとも、なかなかエンジニアとしてのスキルを身につけるのは容易なことでは無い。エンジニアのスキルが重要になるからと専門学校に通ってみても、長続きしない人の数は決して少なくはないのである。

このように、エンジニアの数が増えない理由には様々なケースが考えられるが、その一つとして大きいのが初歩的なスキルを身につけるのにハードルが高いことが挙げられる。それを解決する手段として生み出されたのが「Maker UNO」の存在だ。

エンジニアリングはなぜ習得が難しいのか

なぜエンジニアとしてのスキルを身につかないのかを考えると、何事も新しいことを始めようとすると最初の慣れない環境に順応することに多くの労力を費やしてしまうことが理由として大きい。例えば自分のパソコンに専用のプログラミング用ソフトウェアをインストールしたり、セットアップを行うことは時として時間のかかるトラブルシューティングが必要になってしまうケースもあるため、結局ろくにプログラミングを覚えることもないまま挫折してしまうことはポピュラーなケースと言えるだろう。

あるいはハードウェアを用いた電子工作の場合は、正しい線の配置やピンの場所などを把握できず、きちんと動作させることもままならないために諦めてしまうケースが考えられる。特に機械を直接操る場合には、プログラミングにおけるコードの入力にミスがあるのか、それとも配線のセットアップに問題があるのかが一目で把握できないため、膨大な時間をトラブルシューティングに咲いてしまわざるを得ないために諦めてしまうこともあるだろう。

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こういった問題は大人だけでなく、長時間の集中力を維持しづらい子供にとってはより深刻な問題であると言えるだろう。次世代の時代を生きる現代の子供たちにとって、エンジニアリング教育はかつてないほど重要になっている。しかしながらエンジニアリングは諦めずにやり抜く精神力と論理的な問題解決能力が高度に求められるため、少しでもケアレスミスや複雑なミスが生じにくいような教材を用意することが重要になってくる。

Maker UNOはそんな教育用の基盤として誕生した経緯を持っており、エンジニアリングを学び始めた老若男女が気軽にチャレンジできるよう設計されている。

Maker UNOの特徴

Maker UNOはAruduino Unoとほぼ同様の使い方ができるのだが、Maker UNOが優れているのは面倒なセッティングは抜きにして、肝心のスキル習得に集中できるよう簡略化されている点である。

何事においても重要なのは実践的なスキルを身につけることであって、その構造を完璧に理解する必要は必ずしもあるわけではない。自動車運転免許を取得するために内燃機関の構造を完璧に理解する必要がないのと同様である。

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最初のセットアップを簡単にすることで、最も重要な子供達の集中力を必要以上に削いでしまう可能性をこれでカットすることができるというわけだ。

また、動作不良などのトラブルシューティングにも素早く対応できるよう、ピンごとのライトアップがなされるよう設計されているので、どこでトラブルが起きているのかは一目瞭然である。仮に配線に問題があればライトップでMaker UNOが知らせてくれる上、ライトアップされずに動作不良が起きている場合はプログラムに問題があると考えることができるためである。

Maker UNOは多くの子供が同じものを使って出入りする学校での使用も考慮されて設計されている。本体裏面には名前を書いておくための空白が用意されていたり、本体パッケージは単なる輸送用ではなく、使用開始ごも保護カバーとして使用できるようケーブルを通すための穴が開けられていたりと、無駄のない作りがあちこちに見ることができる。個人用や企業で使うぶんにはあまりみられないつくりとなっているだけに、教育用の基盤であるということが改めて確認できる。

学校でのエンジニアリングの授業をより効率よく行うために。「Maker UNO」


Maker UNOは現在Kickstarterで出資者を募っており、3500ドルを目標金額に設定している。9ドルの出資でMaker UNO一台を入手できるなどお値段もリーズナブルで、まとめ買いにも最適の一台として設計されている。