緊急時のお供として大活躍する多機能型腕時計「Bovaro」
例えば携帯電話はスマートフォンとして、電話やメールだけでなく資料作成やスケジュール管理の機能が当たり前のように備わっているし、ユーザーもそれを当たり前のように利用している。近年ではスマートウォッチとして腕時計がスマートフォンやPCがわりに利用されるというシチュエーションも誕生しており、時計一つで全ての処理を済ませてしまうことも可能になるかもしれない
とはいえスマートウォッチの普及は依然としてスマートフォンほどの伸びを見せておらず、当面はスマートフォンが私たちの生活において主流となるスマートデバイスになりそうだ。一見するとなんの変哲も無い腕時計である「Bovaro」だが、緊急時にはスマートフォンをアシストしてくれるガジェットとなってくれる。
緊急時に活躍する多機能腕時計
Bovaroはいわゆる急速バッテリーチャージ機能を備えた腕時計である。スマートウォッチのようなコンピューターとしての機能はないものの、スマートフォンのバッテリーがなくなってしまった際には緊急時に必要な最低限の電力をBovaroから供給することができる。
写真で見るとわかるように、Bovaroにはスマートフォンにチャージするためのアダプタが内蔵されている。一昔前のスパイガジェットのような機構となっているが、この内臓させるアダプタは充電したいデバイスによって変更することができ、iPhoneやアンドロイド携帯、MP3プレーヤーなど、様々なモデルに合わせた充電が行えるようになっている。
残念ながらBovaroはデバイスのバッテリーを、一回の充電で満タンにさせるほどの蓄電機能は備えていない。サイズの都合により最大でもバッテリーの半分程度を充電するに止まってしまうのだが、それでも全く使えない充電切れの状況から脱することができるのは大きなアシストであることには違いないはずだ。
ただ、そのようなキャパシティ相応のサイズの小ささもまたメリットであることは間違いない。一般的に市販されているポータブルチャージャーはどうしてもスマートフォンと同じくらいのサイズとなってしまい。大容量の充電が可能であってもついつい家に置いてきてしまったり、気軽に持ち運べないというシーンも少なくない。
Bovaroであれば毎日装着する腕時計が充電器となるため、持っていくのを忘れてしまう心配もないのである。また、カバンなどに入れておかずとも、腕につけておけばワンタッチで充電機能を取り出すことができるので、利便性の観点からも優れている。紛失の心配もないことから、必ずしもポータブルチャージャーに劣るとはいえないところは留意しておきたい。
Bovaroの活躍場面について
また、Bovaroの別機能として、高性能なLEDライトが側面と正面に設置されている点も特徴の一つだ。ダイヤル面と時計盤面に備えられたライトは光量調節が可能で、最大4時間の点灯が可能となっている。盤面に備えられたライトの方が光量は強く設定されており、胸に下げてそのままライトとして活用することも可能だ。
Bovaroは一見都会的なデザインとなっているものの、これらの機能を考慮するとアウトドアや災害時の際など、比較的緊急時に備えて持っておきたい腕時計であるとも言える。ライトやポータブルチャージャーなどは確かにあらかじめ持っておけば用意する必要もないかもしれないが、そういったアイテムはいざという時に限って手元になかったり、紛失してしまう可能性も高い。
Bovaroは常に腕につけておくことが想定されている腕時計に多くの機能を備え付けていることが最大のメリットであるため、普段から時計として活用しているものが有事の際に別の使い方ができるというケースが最も活きるシチュエーションとなりそうだ。
このことを考えると今のような都会的なデザインでも悪くないが、改良型としてアウトドアタイプのデザインや、もう少し小型で野外活動に特化したモデルがリリースされるのを期待するのも悪くないだろう。
Bovaroは現在Kickstarterで出資者を募集しており、1万6200ユーロを目標金額に設定している。Bovaro本体も1万5000円程度で現在は出資の見返りとして入手できるので、興味のある方は出資して手に入れてみるのも良いだろう。
発送は日本を含む全世界に対応しており、定価よりもお得に買えるプランは数量限定となっているため、きになる方は早めの入手をオススメしたい。