安全な運転を行うために設計されたハンドル用アクセサリー「Safe Connect」

特にここ数年の間で交通事故の要因として重大視されているのが、運転中のスマートフォンの使用によるわき見運転や運転ミスである。いわゆるガラケーのような一昔前の携帯とは違い、スマートフォンではガラケーよりも多くのことができてしまうために、うっかりスマホに集中して運転がおろそかになってしまうということは珍しい話ではない。

運転中のスマホ操作防止策は様々なアプローチからすすめられているが、この「Safe Connect」はスマートフォンを直接見ずに操作させることをドライバーに可能にさせることで、わき見運転の予防に努めてくれる。

ハンドル上でのスマホ操作が可能に

高性能な小型コンピューターでもあるスマートフォンは、日々膨大な量のタスクを私たちのためにこなしてくれている。携帯電話としての通話機能はもちろん、テキストメールやボイスメールの送受信、メモの書き取り、音楽の再生、SNSでの友人との会話や新着情報の通知、ニュースアプリから最新ニュースの受信や、さらにはゲームなど、馴染んでしまった今となっては当たり前のことだが、書き出してみると膨大な量のタスクを追っていることがわかる。

そのような便利なデバイスが手元にあってしまえば、いつ何時もスマートフォンをいじってしまうことは必然であり、たとえ車の運転中であっても触る用事が増えてしまうことはおかしな話ではない。しかしその便利さゆえに一瞬の操作のつもりでも操作しているうちに次々と新しいタスクがやってきてしまい、必要以上にスマートフォンへ気を取られてしまうものなのである。

Safe Connectが提示する解決策は、ズバリ画面を見ないでスマートフォンをコントロールし、かつ運転に集中しながら副次的な作業としてスマホを扱えるように促す仕組みである。Safe Connectはハンドルに取り付けるタイプのガジェットで、音声操作や簡単なハンドルに装備されるガジェットの操作のみであらゆるタスクをこなし、運転手の集中が落ちてしまったり居眠り運転を防ぐよう様々な機能が備え付けられている。

Safe Connectでできること

Safe Connectはハンドルの上部に装着して使用する。Bluetoothで手持ちのスマートフォンと接続してしまえば、あとはスマホを直接触らずとも自由にスマートフォンを操作することができるようになるのだ。

単純なスマホ操作だけでなく、例えばSNSの操作もSafe Connect上で行うことができる。例えばすでに対応が決定しているFacebookに関しては、メッセージの受信の有無や、新規投稿の確認、以前ポストした投稿に関しての友達の反応など、あらゆるタスクをハンドルの上部、つまり視線を進行方向からそらさずに確認することができるのだ。

あるいは位置情報を利用してオススメの近所のレストランを探したり、近辺で最も安いガソリンスタンドを検索するなど、検索機能を使うことも難しくない、
スマートフォンを直視することなくスマートフォンの機能が使用できるようになることで、わき見運転による交通事故のリスクは大きく押し下げることができるようになるだろう。

Safe Connectは価格のリーズナブルさも魅力の一つである。アメリカでは交通事故を防止するための対策として、一人あたり平均400ドル程度を何らかの対策のために充てると言われている。400ドルという金額だけを見ると高く感じるが、その400ドルで命を失うリスクや事故による訴訟のリスクを低くすることができるということであれば、決して高くない投資であることは確かだろう。

しかしながらそれでも工夫次第ではその金額はさらに小さくすることができ、Safe Connectをその方法の一つとして取り入れるのはコストカットの面では良い選択肢であると言える。Soft Connectは一台あたり69ドルで購入できるので、400ドルもの金額を使わずとも事故予防を行えることになるからだ。

Safe Connectにはアップグレード版のデラックスモデルも存在する。こちらはハンドル上部だけでなくハンドルのほぼ全面を覆う形で装着するタイプで、新たに8つのボタンが備え付けられている。これらのボタンは操作をより分かりやすくしてくれるだけでなく、クイズアプリなどの回答にも使用することができたり、ドラムキットとして使えることもできるという、エンターテイメント性の強さが特徴的である。

わき見運転の他にドライバーが気をつけたいのは、長距離運転における集中力の欠如や居眠り運転の類である。そういった遊びの要素をハンドルに装着することで、快適で安全なドライビングが可能になるという仕組みだ。

デラックスモデルも140ドルで購入できるため、やはり安全のための投資としては安い部類に入るだろう。