地球環境にもお財布にも優しいスマート浄水器「rOcean」
後進国ではインフラが整っていないという問題が取りざたされるが、先進国では常に綺麗で美味しい水をいかなるコストも支払わずに飲めるのかと言われると、実はそういうこともない。先進国における水問題とは、ゴミ問題に関わるものだ。
先進国では飲料水を求める場合、水道から直接ではなくどこかで買ったペットボトルに詰められた水を飲むことが一般的だ。しかしながら飲料水が詰められているペットボトルは、その性質上使い捨てでポイ捨てされてしまったり、あまりにかさばるばかりにリサイクルしようにも効率的なサイクルを生み出せないという問題を引き起こしてしまっている。また、毎回容器ごと飲料水を買っていては、金銭的なコストも圧迫してしまうものである。
そのような問題を解消するために多くの人が家庭に導入しているのが浄水器であるが、「rOcean」はこれまでの浄水器よりも優れた性能を持つスマート家電の一つであると言えるだろう。
次世代のスマート浄水器
一般的な浄水器といえばいわゆるピッチャーのような形状をしており、水道水をそこに注ぐことで浄水するというものであった。rOceanはまず直接水道に本体を接続し、必要な時にrOceanを操作するだけで浄化された水を飲むことができる。
もはや美味しい水を楽しむためにやかんに水を入れる動作や、浄水された水が完成するまで待つ必要もなくなるというわけだ。もちろん浄化された水が品切れになっているという心配もない。
加えて、浄水のためのフィルターを取り替える手間も大きく削減されている点にも注目だ。浄水器を導入するまでの手間として懸念されてきたのは、フィルターを取り替える手間がかかるという点である。
しかしながらrOceanで採用されているフィルターは驚くほど長期間の使用が可能となっており、最大で400ガロンもの水を高いパフォーマンスで浄水してしまうことができるのである。これは一般的な浄水フィルターの10倍にも昇る浄水効率の高さである。
また、フィルターを交換した際には再度新しいフィルターを注文する必要があるのだが、rOceanは自動でフィルターの交換時期を知らせてくれるとともに、ユーザーがフィルターを取り替えた際には自動的に新しいフィルターを注文し、自宅まで届けてくれるよう設定されている。
ボタンを押すと自動で指定された商品が届くという「Amazon DASH」ボタンの改良型のような機能で、購入のための手間を大きく減らすことができるのはありがたい。
rOceanが一般的な浄水器と異なる点として、専用のカートリッジを用いて好みのフレーバーを浄化した水につけることもできる。
専用カートリッジであるrPodsは様々なフレーバーが用意されており、つめかえようパウチも活用することで環境にも優しく多様な香りと味を堪能することもできるのは、飲料水だけでなくジュースを購入する必要性もなくさせる効果を持っているだろう。
rOceanがスマート家電である理由
rOceanはスマート家電の一種でもあるのだが、そう言われる所以はAIを採用した音声認識機能やデータ収集機能などに対応しているためである。Google Homeや Amazon Alexaといったスマートスピーカーと連携すれば、rOceanは搭載されているタッチスクリーンだけでなく音声によってあらゆる作業を行えるようにもなっている。
また、これまでの使用に関するデータを記憶できることで、専用のスマートフォン用アプリケーションからどれくらい使用したのかというデータや、rOceanを使用してきたことで節約されたと推測される金額など、あらゆる情報をそこから閲覧することも可能だ。
そしてrOceanを十分に活用することで、地球環境にも優しいライフスタイルを構築することもできるようになる。
アメリカでは年間んで360億本ものペットボトルが使用されているが、ここで注目したいのはただ多くのペットボトルが使用されているだけでなく、そのペットボトルが作られるためのコストや、運送するためのコスト、商品を保管するためのコストなど、一本一本がパッケージされていることによる全てのコストを考えた場合、それらは膨大な金額にも昇る。
ペットボトルを使用することがなくなれば、単純にゴミを減らせるだけでなく、こういった生産と流通にかかるコストや環境への影響も削減できることになるというのはあまり注目されてこなかったぶん、rOceanがその役割を担ってくれると言えそうだ。
rOceanは現在Indiegogoで出資者を募っており、三万ドルの出資金を目標金額としている。現在は179ドル以上の出資でrOceanを一台入手することができるため、興味のある方はサイトから出資してみるのも良いかもしれない。