コミュニケーションに特化した多機能翻訳デバイス「TranSay Touch」

AIの処理能力の向上により、今やAIによる自動翻訳の性能は飛躍的に向上を続け、あと数年もすれば人間と同等レベルの翻訳能力を身につけるとまで言われている。そのことは検索エンジンのグーグル翻訳や、Youtubeの機械翻訳の精度の高さを見ても明らかであると言える。

2020年の東京オリンピックまでには日本においても完全自動のAI翻訳を普及させたいとしているが、最近の翻訳事情を眺めているとあながち不可能ではないようにも思えてくる。

翻訳機能を使用するためにはスマートフォンのアプリケーションなども有効だが、それとは別に翻訳専用のハードウェアを一台持っておくのも良いだろう。「TranSay Touch 」は単なる自動翻訳機能のみならず、それに付随する様々な機能でユーザーのコミュニケーション能力をサポートしてくれる。


ハードウェアであることのメリット

TranSay Touchは手持ち型のAI翻訳機器で、双方向的なAIによる翻訳を行い、異なる言語の使用者であっても円滑に会話を進められるようサポートしてくれる。たとえユーザーが日本語を話し、相手が英語を話していたとしても、日本語は英語に、英語は日本語に翻訳されて会話が成立するため、どちらかが相手の言っていることがわからないせいでコミュニケーションができないという心配もない。

スマートフォンとは分離した翻訳用ハードウェアを使用するメリットとして、スマートフォンで別のアプリケーションを操作しながら翻訳が行える点にある。例えば地図アプリを開きながら異国の地で自分の言語が通じない相手に道案内をしてもらう際には、地図アプリと翻訳機器が別々で用意する必要があり、スマホ一台ではどうしても難しいシチュエーションとなってしまうためだ。
加えてバッテリーの消耗も激しく、スマートフォンを酷使するあまりバッテリーの持ちが悪くなり、結局電池切れで何もできなくなってしまうというリスクも存在する。

コミュニケーションに特化した多機能翻訳デバイス「TranSay Touch」


一方TranSay Touchのような機器を別に持参しておけば、アプリの二重使用による煩わしさからは解消され、バッテリーもスマートフォンとは関係のないところで消耗してくれるので、バッテリーを長持ちさせることも可能になる。

また、TranSay Touch本体もかなりバッテリーのもちは良く、最大8時間の連続使用が可能な上、スタンバイモードであれば充電なしで3日間動作することが可能なスタミナを持ち合わせている。

電子機器を使用する上で最も心配なのがバッテリー切れだが、このデバイスに関してはその心配もなさそうだ。

対応言語は英語や中国語、スペイン語、タイ語やクロアチアなどの東欧諸国の言葉など、32の国と地域をカバーしており、一般的な旅行やビジネス、あるいはちょっとした冒険であっても、32ものポピュラー・マイナーな言語をカバーしていれば、そうそう困ることもないだろう。もちろん日本語にも対応しているため、日本人はもちろん世界各国からの訪日観光客にもぴったりの一台と言えるだろう。

多機能な翻訳機器の魅力

TranSay Touch は翻訳機能以外にも、様々な能力を持っている。例えばインターコムとしての機能は、TranSay Touchを持つもの同士であればそれだけコミュニケーションを電話のように取ることができ、緊急時の通信手段として大いに役立つことだろう。

あるいはレコーダーとしての機能だ。サイズや形状も一般的なレコーダーに近いため、普段通常のレコーダーを使用している人でも難なく使用することができる。

操作はタッチパネルを使い、スマートフォンのような感覚的な操作を行うことも可能なようだ。

コミュニケーションに特化した多機能翻訳デバイス「TranSay Touch」


SIMカードを差し込めば、ポケットWiFiとしても使用することができる。WiFiとしては最大で4時間使用することができるため、スマートフォンの電波が弱くなった時やPCを使いたい時などに重宝することになるだろう。

TranSay Touchは現在Kickstarterで出資者を募っており、2122香港ドル以上の出資で本体を一台リワードとして入手することができる。

卸売価格のパックもプランも用意されているため、大量に購入して各地で販売したり、企業や組織単位での使用を考えている場合にはこちらのプランが適していることだろう。

発送は2018年の3月を予定しており、香港より世界各国へ送られるとのことだ。