ワイヤレス充電可能なダウンジャケット「SNOW-C」
スマートフォンはビジネスからプライペートまで、あらゆるタスクを一つの端末でこなせてしまうぶん、多くの電力を必要とするため、朝にフル充電の状態で出かけたとしても、夜家に帰ってくるまでに空っぽ寸前になっているということは珍しくない話である。
家に着いてからバッテリーが無くなるならまだ良いのだが、困るのは外出中にバッテリーがなくなってしまうことだ。まだやりかけの仕事が残っているのに終わらせることができなかったり、人との待ち合わせの連絡がつかなくなってしまったりなど、日常生活においては大きな支障をきたすことになるだろう。
ましてや、アウトドアや海外など、見知らぬ土地や慣れない自然地帯での生命線とも言えるスマートフォンが使い物にならなくなる事態は、時として生命の危険にも繋がってしまう可能性もある。
ポータブルチャージャーは保険としてそれだけ重要な役割を担っているわけだが、今回紹介する「SNOW-C」は、ポータブルチャージャーの利便性を更に向上させる製品となっている。
充電できるダウンジャケット?
一見何の変哲も無いダウンジャケットに見えるこの製品のポイントは、胸ポケットに存在する。ポケット部分にはワイヤレスのポータブルチャージャーが設置されており、ポケットにスマートフォンを入れるだけで充電が始まるという優れものだ。
一般的なポータブルチャージャーや家庭の充電器はスマートフォンを専用の端子で電源に接続して使用する必要があったのだが、SNOW-Cに内蔵されている充電器はもはやその必要もない。
アメリカをはじめとする一部の国や都市では、すでにワイヤレス充電が本格的に始まりつつあるのだが、SNOW-Cは持ち歩けるワイヤレスチャージャー、しかも衣類内蔵型であるということで、冬のお出かけには欠かせないアイテムとなることは間違いなさそうだ。
ワイヤレスチャージャーだけでなく、本体であるダウンジャケットも衣類として優れた能力を持っている。表面は防水加工が施されているためゆきや水に強く、都会での生活だけでなくアウトドアでの使用も難なく行える。
登山などのアウトドアシーンでは日常のように手足を使えない場面も数多く存在するため、できる限り一つ一つの作業でなるべく複雑な工程を踏みたくないものであるが、手袋をしたままポータブル充電器を取り出してスマートフォンに接続するなどの作業は、かなり煩わしいものになってしまうだろう。
しかしSNOW-Cがあれば普段から胸ポケットにスマートフォンを忍ばせておくことで、常に充電状態がキープされ、電池切れの心配もなくアウトドア活動に専念できる。ポケットはジップアップで開閉ができるため、ポケットからスマートフォンが滑り落ちてしまうこともないだろう。
そのためラフティングやスキー・スノーボーディングの際に着ていくのも非常に有効であると言える。日常生活ではあまり意識しないチャージャーの利便性は、極端な環境で生活することでその価値が見えてくるものだ。
チャージャーの構造について
ダウンジャケットに内蔵されているワイヤレス充電器は、バッテリー部分とチャージ用のパネル部分の二つで構成されている。
バッテリー部分は軽量化つ大容量が特徴のものが採用されており、機種によっては1時間もしないうちにフル充電させてしまうことも可能ということだ。
また、バッテリーは好みのものに取り替えることもできるため、普段から使用しているポータブルチャージャーがあれば、そちらのバッテリーをダウンジャケットにセットし、ワイヤレス充電に移行することも可能だ。
肝心のチャージパネルだが、こちらも紙のような薄さのパーツであるため、全く重さを感じることなく充電を行うことのできる代物だ。バッテリーとUSB接続でチャージ可能になるため、普段のダウンジャケットと同様に着まわしながら使用することができるだろう。
SNOW-Cは洗濯も可能だが、開発チームは手でのもみ洗いを推奨している。
カラーリングは黒とグレーの2色展開で、注文の際に好きなものを選ぶことができる。また、サイズもXS~XLで選ぶことができるため、どんな体格の人にも自分にあったものを選ぶことができる。
SNOW-Cは現在Kickstarterで出資者を募っており、149ドル以上の出資でSNOW-Cを一着リワードとして受け取ることができる。
発送は2018年の8月以降ということだが、2019年にかけてのウィンターシーズンには是非活用してみたい一着となりそうだ。