IoTに迫る脅威から身を守ってくれるホームセキュリティ「Akita」
IoTをひとたび導入してしまうと、恐ろしく生活の利便性が向上することは想像に難くないのだが、不安が残るとすればセキュリティ上の問題である。もし悪意のある人間にネットワークを乗っ取られてしまえば、個人情報の流出はもちろん絶対に安全であると思われていた自宅が一転して危険な場所になってしまうということも起こりかねない。
このような次世代の脅威に対抗するため、IoTセキュリティには一層の注目が集められているが、「Akita」はそういったIoT分野では最も優れた性能を持つホームセキュリティデバイスの一つであると言えそうだ。
IoT犯罪に特化したセキュリティシステム
スマートロックにスマートウォッチ、モーションセンサーやIoTライトスイッチ、スマート洗濯機やスマートコーヒーメーカーなど、IoTに対応するプロダクトは日に日にその種類を増やし続けている。
同時にIoTネットワークを狙ったハッキング被害も増加傾向にあり、調査によると半年間でハッキング被害は5割近く増加したというデータもあるほどだ。
スマートデバイスは確かに便利だが、すでに利便性以外のニーズにも答えなければならない時代が来ているということだろう。Akitaはそのようなホームセキュリティへのニーズを満たしてくれるデバイスで、家庭のIoTを脅威から確実かつプライバシーにも配慮した形で守ってくれる。
AkitaはLANポートを普段使用しているルーターに接続することで使用する。ルーターを通じて不審なアクセスがないかを事細かに調査し、以上を感知した時点で速やかに不審なアクセスをシャットダウンしてくれるという仕組みだ。
そして以上を検知した際には単純に解決するだけにとどまらず、感知後すぐにいつどこでどのような脅威が迫っていたのかをオーナーに報告してくれるのである。そのセキュリティは軍用レベルにまで達しており、ホームセキュリティをAkita一台で政府関係施設レベルにまで押し上げることも夢ではない。
またオートマティックな自己解決だけにとどまらず、セキュリティにおプロフェッショナルとのホットラインも開設されているため、ハッキング被害を受けてプライバシーの流出が考えられる場合、速やかに電話で問題解決のためのサポートを蹴ることができる。
Akitaはロボット的に与えられた課題のみを解決するだけでなく、新たな脅威に対しても最大限の問題解決に当たれるようプログラムされている。ネットワークを駆使した脅威情報の活用や応用行動分析、機械学習といった自分で考える力を身につけていることで、これまでに対応して来た脅威はもちろん、未知の脅威に対しても最大限に適切な対処が行えるよう、常に性能の向上に努めている。
他のセキュリティデバイスとの大きな違い
ホームセキュリティを考える際に問題なのが、プライバシーが第三者に見られることはなくとも、セキュリティを提供する側に筒抜けになってしまうのではという懸念である。
たとえスマートデバイスのような人の手が介在しないセキュリティロボットであっても、ロボットそのものに個人情報を知られていてはあまり意味がないと考える人がいるかもしれないが、Akitaはその点も克服しているデバイスであることは魅力の一つだろう。
Akitaはネットワークやデータをスキャンする際に、個人情報を覗き見るようなプロセスは踏まない。Akitaが監視しているのは、IoTがお互いを接続するのに用いているソースコードであり、そこで不審なアクセスがないかをチェックしている。
何か異常があった際にはすぐさまオフィシャルのエキスパートが問題解決なためのスタンバイにあたり、深刻な脅威リスク、個人情報をチェックせざるを得ない状況にならない限りは、プライバシーは常に保たれた状態を維持することができるのだ。
Akitaはセットアップも簡単で、60秒もあればすぐにアクティベートモードに移行することができる。悪意のあるハッカーは世界中に存在する以上、Akitaもまた世界のどこでも同じパフォーマンスで脅威から家庭を守ることができるのもポイントだ。
自宅だけでなく、高いセキュリティ能力を持ったAkitaはオフィスビルや職場のIoTセキュリティにも活用することができる。職場のデータ流出はプライバシーのみならず時として会社に重大な損害を与えてしまうこともあるほどだが、AkitaはIoT経由でのハッキングには十分なセキュリティを提供してくれることだろう。
Akitaは現在Kickstarterで出資者を募っており、目標金額は3万ドルに設定されている。Akita本体の値段もその驚くべき性能とは裏腹に、89ドル以上の支援でスターターセットを一台リワードとして手に入れることができるため、そのリーズナブルさも相まって大きな注目を集めている。
これまでに調達した資金はすでに29万ドルに達しており、予定していた2018年4月の発送には十分に間に合う元手は確保できているようだ。