より小さく、使いやすいジャイロセンサーに進化。「Iota V2」

家庭でできるDIY工作のレベルは、ここ数年で大きく高くなってきたことがわかる。これまでは子供向けのおもちゃのようなものがビギナーレベルとして扱われていたのが、今では家庭でドローンを作ってしまうようなレベルも珍しくなくなりつつある。


高度な技術が取り入れられているものを作るためには、それに必要な器具やパーツもそれなりのものを用意する必要があるのだが、そういった複雑なパーツもまた日進月歩でより安価に、そしてより高性能に進化しているものだ。

個人で作成されているパーツでさえも定期的にアップグレードが加えられるほどの進化のスピードを見せているのだが、ジャイロセンサーである「Iota V2」も過去モデルのアップグレードバージョンの一つである。

より小さく、使いやすいジャイロセンサーに進化。「Iota V2」


重要な役割を担うジャイロセンサーの存在

日本語では角速度センサーとも呼ばれるジャイロセンサーだが、これは主にロボティクスの分野で多用されているセンサーだ。角速度、つまり回転している角度や装着している本体の向きを検知し、それに合わせた運動を行うために必要な、いわゆる人間の五感に近い役割を果たしている。
ただしジャイロセンサーは人間のそれよりもはるかに精密な運動を検知することができ、人の感じにくい運動を捉えられるために時として人間の運動を補うための役割も果たすことができてしまう。

例えば小型カメラの手ブレ検知・補正や、自動車の横滑りのような危険な動作への対処、そしてVRゲームなどのモーションセンサーに活用されるなど、現代では様々なシチュエーションでこのセンサーが用いられていることがわかる。

DIY向けに生まれたIotaシリーズ

Iota V2はそんなジャイロセンサーを電子工作DIYや、ロボティクスにおいて自分自身のシステムを構築したいと考える学生の教育向けに開発されたモデルで、初めてのジャイロセンサー導入にはうってつけのプロダクトであると言えるだろう。

価格もリーズナブルに設定されており、35ドルの出資で一台リワードとして受け取ることができるのも魅力的だ。

ただ初学者向けのセンサーであるぶん、上級者やさらに発展した複雑な工作を行いたい場合にはいささか物足りなく感じてしまうこともあるため、自分のニーズに合わせて外部のパーツを新たに搭載していく必要が出てくるだろう。

とはいえ自分の必要に応じてパーツを付け替えることができるシンプルさは取り回しの良さにもつながるため、いずれにしろ一台持っておくと便利なことには変わりはなさそうだ。

実際にその性能のシンプルさ故にサイズはとても小さく、前回のモデルをはるかに上回るコンパクト性を兼ね備えている。


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より小さく、使いやすいジャイロセンサーに進化。「Iota V2」


サイズは2.5cm四方と小さく、重量もわずか4グラムと小銭よりも軽いセンサーになることに成功した。その性質上動きの大きな運動に携わることの多いジャイロセンサーは、小ささと軽さはまさに直接性能を左右することになる要素であるため、非常に重要なスペックなのである。

Iota2はまだ制作段階にあり、想定している完璧な性能を発揮できるプロトタイプは完成していない。現在はプロトタイプ製作の最終段階に入っているため、じきにお披露目されることになるだろう。

より小さく、使いやすいジャイロセンサーに進化。「Iota V2」


今回はバージョン2の製作だが、バージョン1のスペックに関しては以前のプロジェクトの概要や、後悔しているデータシートから確認することができる。

http://mhpro.net/wp/wp-content/uploads/2016/06/Iota_Specifications.pdf

https://www.kickstarter.com/projects/mhpro/gyroscope-sensor-for-fpv-head-tracking-robotics-an

今回開発にあたっているmhpro.netだが、ジャイロセンサーの開発以外にも様々なプロジェクトを立ち上げてきた経歴を持っている。

facebookページではこの開発元についてのさらなる情報をチェックすることができるため、木になる方はこちらも参照してみると良いだろう。

https://www.facebook.com/mhpro.net/