眼科いらずの家庭で手軽に視力検査。
「EyeQue Insight」

視力検査は万国共通の健康診断における基本的な測定項目であるが、従来の視力検査は特殊な機器やある程度のスペース、そして測定員がいなければ行うことはできなかったものだ。

言われてみると意外にも無駄の多い測定方法だったのかもしれないが、この「EyeQue Insight」はそんなこれまでの検査をよりスマートかつシンプルに行えるよう開発されたデバイスだ。

グローバルスタンダードの視力検査に対応

EyeQue Insightは世界標準のグレードを持った視力検査スクリーンで、標準的な視力1.0を満たしているか、あるいはそれより下回る視力であるのかをほんの数分のうちに判別してしまう。

ご存知の通り、従来のやり方であれば左目と右目、時には両眼という複数回の測定を行う必要があったものだが、EyeQueにかかればその手間も必要がなくなる。

スマートデバイスようアプリケーションであるmyEyeQue VAと組み合わせて使用することにより、手持ちのスマートフォンを装着したゴーグルを写真のようにセットするだけで、世界標準である6メートルの距離からの視力検査を画面上で再現し、何度も繰り返し行えるのだ。

こういった自己診断テストは驚くほど簡単でかつ迅速に行うことができる。画面に表示されるEの向きを示すだけで良いので、スピーディーな検査が可能になるのである。

加えて検査に用いるEの文字が現れる順序は完全にランダムであるため、何度使用しても順番を覚えることはないし、あらかじめうっかりカンニングしてしまう心配もない。誰がいつ、どこで使っても正確な測定ができるというわけだ。順番待ちの間に先に検査を受けている人の声が聞こえて気になってしまったり、ついつい覚えてしまったという経験をしたことがある人もいるかもしれないが、その心配もなく手軽に、かつ正確に視力検査を行える。

診断結果はEyeQue Cloudの中にデータとして保存され、自身の視力についての変化をグラフにして確認することもできる。ヘルスチェックは何事も蓄積されていくデータが重要になってくるのだが、視力だからと言ってその点もおろそかにはされていない。

急な視力の変化を見逃さないために

大人であればまだしも、子供の視力は特に変化が激しいため、より統計データが重要になってくる。悪くなったかと思えばいきなり回復することもあるし、ずっとよかった視力がいきなり悪くなってしまうこともある。視力の些細な傾向も見逃さないためにも、手軽にデータを確認できる機能は周囲の大人にとっても非常に重要な要素となるだろう。

眼科いらずの家庭で手軽に視力検査。「EyeQue Insight」


また、子供は視力の変化には鈍感になってしまいがちで、汚れた手で目をこすってしまったり、スマートフォンや本を顔の近くに寄せて扱ってしまうことから、容易に目を悪くしてしまいやすい環境が揃ってしまっていることも視力の変化wp大きくさせている原因の一つである。

定期的に自宅で視力検査をできるようにすることで、子供の大切な視力を失わせてしまわないよう管理することが容易になる効果を持ち合わせていると言えるだろう。

大人の場合でも現在のメガネやコンタクトレンズが自分の目に遭っているのかどうかを確認するために使用することができる。手軽に視力検査を行えることで、目に余計な負担をかけることもなくなるだろう。

私たちのライフスタイルは視力がなければ成立しないほど大きな役割を目に与えている。適宜視力を測定できることで、私たちの生活の向上にもつながることだろう。

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視力はそもそも視界が捉えているものの明瞭さやはっきり見えているかどうかを測定する分野である。視力1.0ということは通常レベルの視界が確保されているということだが、視力が0.5と出た場合は視力1.0の人がはっきりと見えているものを同じレベルで捉えるために、その倍の距離その物体に近づかなければならないという仕組みだ。

視力とは、特定の距離からの目標物の見えやすさを測るものであると考えれば、たとえ二次元であってもその距離に応じた目標物のサイズ調整を行うだけで良いため、わざわざ現実世界で大きなスクリーンやスペースを確保する必要もないのである。

実際に測定を行なった人の感想は以下の動画からでも確認できる。やはりお手軽に視力測定をできるというポイントは、「健康診断は面倒臭いもの」というバイアスをうまく崩せているように伺うことができる。

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測定の際に用いるゴーグルは、およそ800種類以上のスマートフォンに対応しているため、誰でもゴーグルとアプリさえあれば自宅で視力検査が行えるのだ。

EyeQue Insightは現在Kickstarterで出資者を募っており、2万5千ドルのファンディングゴールを目指している。プロダクトは75ドル以上の出資でリワードとして受け取ることができ、学校やその他施設向けに10~20台のEyeQueがセットになったパックも販売されている。

自宅でも学校でも健康診断を身近なものとすることで、私たちのQOLは大きく向上するきっかけを得ることだろう。