世界中でベストな治療を選ぶ。患者のニーズを具現化したMEDIGO
そのためには最初にどの病院で治療を受けるかを決めなければいけないが、病院の選定には時間がかかる。それぞれ異なる病院の紹介ページを1軒ずつ見ていくのは非常に骨が折れる作業であるのに加え、多くの病院のページを見ていると情報を正確に把握し比較していくのは難しい。これらの作業は病気で体力のない患者や、患者をサポートする家族にとって負担になる。
患者が求めているのは病院の情報を見て回ることではなく、ただ一番いい治療をしてくれる病院を探したいだけなのだ。特に深刻な病気を抱えている患者は、国内だけでなく国外も視野に入れて高名な医者に一刻も早く診察をしてもらうことで病気を克服したいと願っているはずだ。
このストレスを解決するヘルスケアサービスがある。MEDIGOという会社が提供しているサービスだ。
以下では、MEIDIGOが提供しているサービスや特徴、使い方などについて述べていきたい。
https://www.medigo.com/en )
MEDIGOとは何か?
ドイツ・ベルリンに本社を構えるMEDIGO(メディゴ)は2013年に設立された。MEDIGOはITとヘルスケアを組み合わることで、患者のニーズに対して独自のシンプルなプラットフォームで応えた。
MEDIGOの公式ホームページにはMEDIGOの説明として以下のように記載されている。
( 出典:MEDIGO、What is MEDIGO?
https://www.medigo.com/hc/en-us/articles/115000982964-What-is-MEDIGO- )
MEDIGOは世界中のいたるところで、患者と信頼できる医療機関をつなげるオンラインプラットフォームです。患者が医療施設を見つけるのを助け各医療のスペシャリストによって治療を受けることができるサービスです。
MEDIGOができることとは?
MEDIGOが大切にしている企業理念は、「クオリティ」「透明性」「シンプルさ」である。
MEDIGOのプラットフォームでは、病名もしくは症状に加え場所を追加することで、病院やクリニックを検索し一覧表示することができる。この検索サービスは無料で利用可能だ。
世界中のどこでも病気や症状に対応している病院やクリニックを検索してくれるので、例えば海外旅行先で突然具合が悪くなったというときにも活用することができる。海外旅行へ行く時は不測の事態に備えて周到に緊急連絡先を調べる人もいるだろうが、ほとんどの人はいざというときの対応は自信がないだろう。
MEDIGOのビデオによると、毎年世界中で700万人以上が居住国外の医療機関にかかっているという。その理由も人それぞれで、有名な医者に診てもらいたいため、待ち時間を短縮するため、治療費を安くするため、セカンドオピニオンを受けたいためなど様々な目的がある。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=40&v=jagtC_I-T1A )
MEDIGOの最大の特徴は、患者の目的に合わせて多くの情報を与え、患者が一番適した選択を可能にするプラットフォームを提供している点だ。
MEDIGOの使い方
https://www.medigo.com/en )
MEDIGOはどのように用いるのだろうか。
まず、検索画面で自分が診察を受けたい病院かクリニックを決める。MEDIGOで表示される病院やクリニックは全てMEDIGOによって認証されているところばかりだ。
検索結果ではその中でも評価が高い順に表示される。病院の施術別コストが細かく表示されるうえ、医師に関する情報や病院の備えている設備、また口コミも網羅しているため、様々な病院の比較を容易に行うことが可能である。言語によってソートすることもできるため、自分が話せる言語でコミュニケーション可能な医師を探すこともできる。
診察を受ける病院が決まれば患者は診察の予約やフライトの予約まで行うことができる。
そう、MEDIGOは診察にかかるまでのプロセスを一気に終了することができるのだ。さらに、診察当日までの道中でサポートが必要であれば、MEDIGOのサービスチームが請け負うことができる範囲のことを行う。
MEDIGOでは患者の負担を最小限にとどめるためのきめ細かいサポート体制が整っている。
MEDIGOで使える言語と通貨は?
MEDIGOのプラットフォームでは、言語は英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、アラビア語に対応している。また、支払いに用いることのできる通貨(21種類)もソートすることができるので、検索段階でソートをかけることができる点も非常にユーザー寄りのウェブサイト設計になっている。
MEDIGOのサービス利用料金
MEDIGOは病院やクリニックの検索だけを用いるのであれば無料で利用することができる。しかしアドバイスやその他サポートを利用者が希望する場合は有料となる。プランの詳細や価格は以下のとおりだ。
●Care Team Assistance(99ユーロ)
・優先サービス、見積作成、予約のスケジューリングなどのケアチームによるアシスタント
・フライト予約などの旅行手配、宿泊予約、地上での搬送
追加コスト
●空港からホテル・ホステルへの移動(1回につき40ユーロ)
●ビザサービス(70ユーロ)
●書類の翻訳(40ユーロ)
●オンサイトのメディカル通訳(50ユーロ)
●移動時のアシスタント(50ユーロ)
●リモートでのセカンドオピニオン(1199ユーロ)
●全て込みのコンシェルジュサービス(希望のサービスの種類により価格は異なる)
以上を見てわかる通り、国外で診察を受けるにあたって思いつく限り全ての患者のニーズに対応していると言えるだろう。国外で手続きや移動などにおいて助けを誰かに求めようにも、現地に知り合いがいなければこれらのサポートを受けることは難しい。自力でなんとか手配するのは非常に骨が折れるため、このような有料プランが用意されていることは患者やその家族にとって余計なことを考えずに治療に集中することができるので非常にありがたいのではないだろうか。
まとめ
MEDIGOは病気や症状に悩んでいる患者により多くの選択肢を与えてくれる。これまでは患者が場当たり的に医療施設の情報を集めて自力で問い合わせるほかなかったが、MEDIGOが提供しているプラットフォームに情報が集約されていることによって利用者の利便性を高めることができる。
患者にとっては病気を治すことが最優先であり、前段階の病院選びで四苦八苦する余裕はない。MEDIGOのサービスは場所や時間にとらわれず、誰でも医療機関に相談する際の面倒を取り除いてくれる画期的なアイデアだ。