進化したワンボードマイコン「Devduino」
個人プロジェクトの優れたアシスタントとして活躍が期待
Devduinoの魅力はオープンソースによってエンベデッドシステム(組込みシステム)の魅力に人々を引きずりこむだけでなく、プロトタイプ制作やセンサーの評価、デバッグ作業など、あらゆる電子機器開発に携わる人々の毎日の業務のアシスタントとしても優れたパフォーマンスを発揮してくれるのである。
主なスペックとしては以下のようなものだ。
・1.3インチ 128x64 OLEDディスプレイ(SSD1306コントローラー付属)
・DT-06 Wi-FiモジュールもしくはHC-06 Bluetoothモジュールコネクター
・データロギングもしくはメモリ拡張用マイクロSDスロット
・リアルタイムクロック(CR1220 3Vバックアップバッテリースロット)
・温度センサー
・黄色ローパワーLED付属GPIO17個(うちバッファ済み3個)
・緑色ステータスローパワーLED 5Vと3.3V1つづつ
・バッファ済み黄色ローパワーLED用アナログ端子5つ
・暗環境白色LED2つ
・リセットピン用赤色ローパワーLED
・Serial RX用赤色ローパワーLEDとSerial TX用緑色LED1つづつ
・入出力割り込み端子用プッシュボタン
・パワースイッチ
・ボルトメーター用スロット
・マイクロUSBコネクター
・ブレッドボード対応
ローパワーマイクロチップ8ビット AVR RISCベースのマイクロコントローラーは32キロバイトセルフプログラミングフラッシュプログラムメモリ、2.5キロバイトSRAM、1キロバイト EEPROM、USB2.0 フル・ロースピードデバイス、12チャンネル10ビットA/Dコンバーターそしてチップデバッグ用のJTAGインターフェイスを採用している。
デバイスは16MHz 2.7-5.5V環境で最大16MIPSの処理速度を獲得することができる。
Devduinoができること
デバイスの詳細なスペックがわかりにくい場合は、実際に何ができるのかを見てみよう。AruduinoやDevduinoといったマザーボードは、主に個人的なプロジェクトの中で活躍を期待されているハードウェアだ。IMUコントローラーやビデオカメラアプリケーション開発、さらにはロボットの衝突回避システムの実装など、あらゆる次世代テクノロジーの開発に役立てることが可能になる。
デバイスの詳細なスペックがわかりにくい場合は、実際に何ができるのかを見てみよう。AruduinoやDevduinoといったマザーボードは、主に個人的なプロジェクトの中で活躍を期待されているハードウェアだ。IMUコントローラーやビデオカメラアプリケーション開発、さらにはロボットの衝突回避システムの実装など、あらゆる次世代テクノロジーの開発に役立てることが可能になる。
Devduinoが一台あれば、これまでは一人でできなかったような手間のかかるプロダクト制作もデザインから開発まで、驚くほどスムーズに行うことができるようになるだろう。
リアクションや反応もダイレクトに開発者は得ることができる。シリアルモニターをじっと眺める代わりにOLEDディスプレイ上に自分の欲しい情報を全て表示させることが可能になり、デバッグ中もコンスタントにLEDランプがシグナルで状況を表示してくれる。
あらゆる作業がDevduinoによってシンプルに生まれ変わることだろう。
Devduinoを見たときに目につくのはその特徴的な形状だが、ここにも理由は存在する。それはフィメールヘッダーを用いたトップサイドにメザニンシールドを取り付けられる長方形のPCBを採用したいというアイデアから端を発したものだ。
この当初のアイデアは開発過程で様々な問題を噴出させる結果となった。ブレッドボードに対応させるのは難しく、フィメールヘッダーはシルクスクリーンをわずかに隠してしまい、シールドに至ってはシルクスクリーンとリセットボタンを隠してしまうというデザインになってしまったからだ。
そういった問題を解決するために採用されたのが、U字型のPCBだ。ボトムサイドにメザニンシールドを取り付け、メールヘッダーを使用したのである。そうしてDevduinoは今回のようなユニークかつ合理的なデザインに落ち着いた。
カスタマイズ機能を搭載しており、シルクスクリーンの変更やPCBのカラー変更が行える。特にPCBの色はデフォルトの黒以外にも様々なカラーバリエーションが存在しており、好みや用途に合わせて自由に変更することが可能だ。
さらなるエレクトロニクス技術の発展や、電子工学という学問を志す人口の増加を願って開発されたDevduino。現在Kickstarterで出資者を募っており、6000ユーロを目標に資金調達を行なっている最中だ。
さらにストレッチゴールとして目標金額達成後のさらなる追加特典も用意されており、1万ユーロでストリップボードを無料で付属、1万5千ユーロでコミュニティ活動用のウェブサイト開発が行われる。
現在はすでに1万ユーロの資金調達に成功しているため、ここからどれだけ集まるかが勝負と言えそうだ。