楽しく素早く、そして持ち運びも簡単な乗り物
Blizwheel E-Skates

Blizwheelは世界で最も小型の電動ビークルだ。それは楽しくて早いだけでなく、未来的なフォルムも目を引く形状をしているのが特徴だ。中距離程度の移動であれば効果的な役割を果たしてくれることは間違いない。

楽しく素早く、そして持ち運びも簡単な乗り物Blizwheel E-Skates


コンパクトな移動手段を追求したBlizwheel

Blizwheelは従来の技術を再利用して、再度新しい箱に詰め直したような手抜きのアイテムではない。もしそうであれば、わざわざBlizwheelを生み出す意味が開発チームにはなかったからだ。そしてそもそもこれまでのテクノロジーの焼き増しであれば、ここまでのコンパクト性は実現できていない。開発チームはスケーターとエンジニアの人材が合わさって生まれ、一つのミッションをゴールに開発を進めてきた。それは異なる電動ビークルの優れたパーツを組み合わせて、軽い移動のために最も適切かつ使いやすく、コンパクトな手段に新しい風を吹き込むということであった。

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開発チームにはスケーターが在籍していることからもわかるように、ローラーブレードで移動する楽しさは彼らのよく理解するところであるが、まずはローラーブレードそのものの技術を向上させることで、ローラーブレードの持つ可能性をできる限り引き出し、電動ビークルに応用するというプロセスを経ている。

そのためBlitzwheelを装着することで、装着者は自在に高度なローラーブレードのテクニックを扱うことも可能になる。折りたたみ機構も簡単な構造になっており、フットバー、ヒールバーをいじるだけで自在に脱着可能だ。折りたたんだ際の厚さはわずか3.1インチで、これはiphone8 plusの横の長さと同じくらいと考えればわかりやすいだろう。

Blitswheelのプレミアムキットには指で速度調節ができるフィンガーコントローラーが付属しており、電動ビークルの体験をより楽しく、かつ便利さを加速させるアイテムとなっている。操作方法も単純で、指を曲げればスピードアップ、指を伸ばせばスピードダウンの二つだ。


フィンガーコントローラーは特定のキットにのみ付属するデバイスだが、その他のモデルにも手で握るタイプのコントローラーが付属している。このコントローラー上のダッシュボードでは現在のスピードや最高スピード、マイレージにバッテリー残量と様々なインフォメーションを確認することができ、ストレスの少ない移動を実現する手助けとなってくれるだろう。

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またパワフルなモーターに加えて、Blitzwheelにはコイルとバッテリーパックセンサー、そして電子速度制御機とスピードセンサーが備わっている。こういった技術革新は決して簡単なものではなく、現に最初の7つの試作品は開発チームが求めるレベルのパフォーマンスを発揮することはできなかった。その後プロトタイプを仕上げるためにはさらに1年近い期間を要し、その間にあらゆるテクノロジーやシステムを組み込む作業を経て、ようやく8つ目のプロトタイプを完成させた。

ここに生産用のデザインが加えられ、ついに完成品である現在のフォルムに落ち着いたというわけだ。

コンパクトな本体には一部も余すところがなく、ホイールとの相性も抜群だ。この独立した二つのホイールのおかげで、Blitzwheelは使用者の足を制限することもない。Blitzwheelに
乗っている時でも瞬時に歩行モードに切り替えることができるため、もし自分の足で急ぎたいシーンが突然現れた時でも安心だ。

連動するアプリケーションにはダッシュボードのあらゆるデータが送信され、スマートフォンから確認、そして世界中のライダーとその記録を競い合うことも可能になる。

癖のない操作性も魅力的

Blitzwheelは一見すると操縦の難しそうなビークルだが、例でも述べたようにローラーブレードと感覚的にはほぼ同じ要領で取り扱うことができる。乗れば乗るほどそれの操縦が以下に簡単であるかを学べ、これまでにスケートボードやローラーブレード、といったスポーツに触れたことのある人であれば、20分も練習すれば自在に扱うことができるようになる程だ。仮にそういったスポーツにこれまで触れたことがなかったという人でも、2時間ほど乗ってみれば感覚を掴み、基本的な動きをするぶんには全く困らないレベルに達することができるようになる程だ。

誰にでも取り扱うことのできる乗り物のデザインの開発はそう簡単なことではなく、特にホイールのデザインは開発チームを大いに悩ませるものでもあった。イノベーティブなデザインのホイールの誕生には一年以上の開発期間を要し、ついに完成させることができたのである。加えて一人でも多くの人にそれを体験してもらうためには量産できるものを作る必要があるが、生産のために規格化されたデザインに調整するのにも多くの時間を要するなど、完成品の開発は容易なものではなかった。

開発はアメリカと中国の合同チームで進められ、メインの開発を米国が、生産や供給は中国において進められてきた。今の所は生産に向けた工程に支障はないが、やはり新製品の生産になるため、そのプロセスで何らかのトラブルが生じる可能性があることは彼らにとっても不安要素であることは間違いなさそうだ。

Blitzwheelは現在Indiegogoで出資を募っており、299ドルの出資からビークル本体をリワードとして受け取ることが可能だ。