世界で初めての個人用エアコンデバイス
「Aircon Watch」

Aircon Watchは全くもって新しく、かつ革命的な製品である。というのもこれまでは他の人と共有したり、設置されている場所に限定して使用することができたエアコンを、いつでもどこでも好きなタイミングで手軽に扱うことを可能にしたデバイスだからだ。Aircon Watchが一台あれば、照りつけるような太陽の下でも、凍えるような冬の夜でも快適に過ごすことができる。

世界で初めての個人用エアコンデバイス「Aircon Watch」

日々の生活の中ででは多くのトラブルに直面し、日常生活を遮られてしまうことが決して少なくなく、そのトラブルの多くは大抵が気候が原因である。Aircon Watchがもたらしてくれるのは、こういった気候や気温に起因する問題の解決だ。

Aircon Watchは体の複雑な機能に細かく注目することで実現したデバイスである。言い換えれば、これは体の体温調整機能を有効活用した装置だ。この複雑な機構の役割は失われた熱から熱の生産量を調整し、体温を最適の状態に調整するというものである。この調整システムは視床下部によって自動的、かつシームレスに作動してくれるようになっている。ちなみに視床下部は自律神経系を含む体のあらゆる身体機能に命令を送る脳の一部分のことだ。この機能は家の中の温度計が室温を調整するのと似ていて、視床下部は体内と体外の刺激に反応し、1~2度の範囲内で体温を調節しようと働きかけるのである。

そして、もし私たちが故意に、例えばAircon Watchのようなデバイスを用いて神経系を通じて脳に送る信号を変えることができればどうなるだろうか。この発想に基づいてAircon Watchは開発され、気温に対してより敏感になり、感覚を調整することができるのである。

スタンフォード大学の2012年の研究結果によると、冷却グローブを使用した際に熱の交換は手のひらと手首の先で可能であることがわかっているというのはAircon Watchの開発の大きな市係となっている。



Aircon Watchが温度が変わったと伝えられるために十分な温度を与えてくれる一方で、15秒間の伝導のためのインターバルがあることも忘れてはいけない点であるのだが、この間隔はバッテリーを長持ちさせるために有効活用できるポイントになっている。

世界で初めての個人用エアコンデバイス「Aircon Watch」


手首は温度機能を調節する上でも最も適切な部位である。多くの血管や神経が手首に集中しているため、人為的な温度変化をもたらすのには最適なためだ。

Aircon Watchの機能はストラップ部分が肝になっている。ストラップには独自の温度コントロールテクノロジーが内蔵されており、最も神経が集中している皮膚の表面にうまく密着するよう設計され、温度調整機能が最大限のパフォーマンスを発揮できる。神経が集中している皮膚の敏感さは、氷が触れた時や冷たい水に晒した時の感覚を思い出してもらうと想像しやすい。短時間で急冷が始まるように、Aircon Watchもまた的確に温度変化に対応してくれるのである。

体を使った運動や取り巻く気温、体を包む衣服の着用は体温を上昇させ、身体のパフォーマンスの低下と発熱に起因する不調を招く循環器系への負荷を与える。開発チームは軍用トレーニングに向けた腕部浸透冷却システムを開発し、その研究成果はAircon Watchの開発にも応用されている。

個人向けの体温調整が自在にどこでも使えるということは、室内にとどまらず野外での活用も可能であるということだ。例えば通勤途中の道や電車の中で不快な温度であると感じた時や、ランニングやクライミングなど、屋外で激しい運動を行う場合でも急な温度変化で身体に不調をきたすことを防いでくれるようになる。

あるいは女性の更年期障害の際に現れる発汗を抑えるケースである。更年期障害、閉経の際は常に不快な発汗を伴うものであるが、Aircon Watchを用いて身体に適切な温度管理のサポートを与えることで、更年期障害のストレスを大幅に改善することにもつなげる可能性を秘めている。

世界で初めての個人用エアコンデバイス「Aircon Watch」


複数人で同じ空間を共有している際にもAircon Watchは活躍する。体温調節は一人一人によって異なる感覚で行われるため、同じ空間で適切な室温を設定することは難しい。しかしAircon Watchを用いることで、誰もが自分にとって適切な体温を維持し、快適な空間の共有につなげることができるようになる。体温に差が生じやすい男女が同じ空間にいる時や、就寝時の温度調節には特に有効だ。

AIrcon Watchはすでに100人以上のテスターにその効果を体験してもらい、いくつかのプロトタイプも用いて実験が行われてきた。デザイン担当チームは約二年以上研究開発に携わり、現在のデザインが採用されるに至った。


体温調整が始まるまでは約5秒という短い時間で動作させることにも成功している。これもまた独自の特許技術の賜物であり、同時にクールダウン機能にも優れたパフォーマンスを発揮する。一つ問題があるのがサーマルパッドの部分で、冷却の際に熱を発してしまうのである。とはいえこの点においても二年の歳月を費やして発熱を極限にまで抑え、より効果的な調整を行えるように進化している。

Airco Watchは現在Indiegogoにて出資を募っており、79ドル以上の出資でデバイスを一台リワードとして受け取ることができる。