「ドローン」の意味を再定義するべき?
アスレチックバトルドローンの「Rockee」
現在クラウドファンディングサイトのIndiegogoで出資を募っている「Rockee Drone」は、世界でも類を見ない高品質FPV(一人称視点)を持った赤外線アスレチックドローンとして開発され、夢にまで見た空中格闘戦を伴う大空の支配者となる日をもたらしてくれそうだ。
初心者でもすぐに取り扱えるとっつきやすさが魅力的なRockee
Rockeeの特徴はまずその手軽さにある。Wifiを通じてドローンと手持ちのスマートフォンとリンクさせることで、一人称視点でドローンの操縦を行うことができるようになるほか、VR機器を持っていればまさに操縦席に座っているような感覚で、没入感の高い一人称視点でのドローン操作が可能となる。実際の画面はARでカメラ映像にドローンのライフなどの情報がリアルタイムで法事されるようになっているので、味気ない一人称視点以上のエンターテイメント性を備えていることは以下の動画から確認できる。手持ちのスマートフォンに重力センサーが内蔵されていれば、それにRockeeを連動させることも可能だ。
本体はABS + PC強化プラスチックを用いた耐久性の高い仕上がりで、耐衝撃テストも行なっているため生半可な衝撃ではビクともしない。壊れやすいと言われているプロペラブレードもタフなABS素材で生成されており、本体同様対衝撃や事故に強い。
下の動画でわかりやすく組み立ての流れを紹介している通り、ドローンを構成している各パーツも簡素で、誰でも簡単にカスタマイズを行えるのも魅力の1つだろう。
簡単で奥が深いRockeeの操作性
Rockeeは三段階のスピードモードを持っている。速度はそれぞれ10km/s、20km/s、30km/sという設定で、リモコン上のワンタッチ操作でいつでも手軽にスピード上限を変えられるのが魅力的だ。これによっていつでも自分の戦略に合わせてスピードを自在に操ることができるようになる。敵機に自機の後ろにぴったりと張り付かれてしまった場合でも、急激な減速で一気に形勢を逆転することも可能になるだろう。
同時にRockeeはジャイロスコープシステムも備えているため、難易度の高いフライトテクニックも操縦者は簡単に習得することができるよう設計されている。操縦が簡単に行えることもエキサイティングな空中戦を楽しむためには欠かせない要素と言える。
高感度シューティング機能と被弾機能を備えているのもRockeeの特徴である。Rockeeは実弾ではなく赤外線でダメージ判定のやり取りをするため、高感度のセンサーを備えることで実戦さながらのダメージコントロールを実現することに成功している。操縦者が赤外線の「弾丸」を発射すると被弾したドローンは赤いランプが点滅し、挙動はさも実弾が当たったかのように不穏なリアクションをとってくれるように設定されているのだ。三回被弾するとドローンは自動的に着地し、墜落ということになる。もしドローンの弱点にヒットすることができれば、一撃で墜落させることも可能だ。
ドローンの操縦で懸念されていることの1つとして、飛び道具を備えたドローンの取り扱いということであるが、実弾ではなく赤外線によるシューティングを取り入れることで、第三者にも危害が及ばないレベルでドローンファイトを楽しむことができる点は魅力的だ。
Rockeeが備えているのはHD720pカメラだ。Wifi通信によって操縦者はリアルタイムでそ瞬間の映像を確認することができるほか、搭載されている感知システムでドローン本体のふらつきで操縦者の気分が悪くなったりめまいを引き起こすことのないよう設計されている。リアルタイム映像配信だけでなく、もちろんカメラで捉えている映像は録画も可能であるため、後からカメラに収めた映像をゆっくり確認することも可能だ。
Rockeeの有効受信範囲は最大150mで、障害物が多く感度の悪い場所でも最低100mまでの飛行距離は維持することができ、高度も100mまでの上昇が可能だ。数字で表現するとわかりにくいところではあるが、サッカー場よりも大きな空間が有効範囲になると考えれば、決して不満の残る有効範囲ではないことがわかるだろう。バッテリーの持続時間も12分ということで、一試合遊ぶには十分な飛行性能を兼ね備えている。
本体価格は定価140ドルのところ、Indiegogoの早期購入者向けには29%オフの一機99ドルで提供されており、ペアセットは39%オフの170ドルで販売されている。
2017年10月にIndiegogoでローンチされ、翌月の11月から随時発送予定とのことだ。