利便性を追求して生み出された
折りたたみ電動自転車「G-bike」
ユニークな折りたたみ機構と手持ち機能を持ち合わせたG-bikeは、一般的な電動自転車では思いもつかないような携行性の高さが特徴的だ。名のある企業の工場で生産される優れたパーツで構成されているため、G-bikeは高品質かつ手頃な価格の電動自転車として手に入れることができるのだ。
G-bikeの提案する「利便性」とは
G-bikeの特徴的な折りたたみ機構は写真を見てもらうとわかるように、ただ折りたたんでコンパクトに収まるだけではない、もちろん折りたたんだ際の自転車の大きさは全長70cmに満たない小さなサイズに収まるだけではなく、持ち運びにも便利なように折りたたんだ後もサドルを取っ手にして、台車のように転がしながら移動することができるのだ。
G-bikeの重量は20kgほどで、重さとしては一般的な自転車と同等である。
ポイントは後部に装着されている小さな車輪で、このパーツをうまく活用することで折りたたんだ状態での機動性を大幅に向上させることに成功している他、折りたたみにも複数のパターンをもたらしている。
G-bikeのバッテリーに蓄積される電池は自転車をこぐためのサポートの用途以外にも、ハンドル部分に装着されているLCDダッシュボードの使用にも使われる。
折り畳み自転車以上のこだわりを持つG-bikeの性能
LCDは多機能型のバッテリーインジケーターとしての役割を持っている。もはや現代人には必需品となっているUSB充電ポートやスピードメーター、総合移動距離、電圧表示など、バッテリーの状況以外にも効率的にバッテリーを活用することが可能だ。
タイヤは全地形タイヤを採用し、二重構造・パンク防止ベルトを備えているため、折りたたみ自転車らしからぬ強固な作りになっている。そして仮にパンクした場合や通常の走行に問題が発生した場合でも、すぐに折りたたんでスーツケースのように引っ張りながら持ち運ぶことができるのは大きなメリットである。
またチェーンリングも比較的大きめのモデルを採用しており、少ないペダリングでスピードと距離を出せるよう設計されている。折り畳み自転車はどうしてもコンパクト性や折りたたみ性能に注目されてしまいがちであるが、G-bikeは実用的な利便性にも注力していることがわかる。ギアはシマノ製で、三段階の変速機構が搭載されている。
リア部分には折りたたんだ際に使用する補助輪ののほか、バッグなどを載せられるスペースも確保されている。
自転車を利用している際は突然の雨ということもあり得るが、G-bikeはもちろん防水性にも優れている。バッテリー駆動のため水にはデリケートなのではと考えてしまうものの、G-bikeの場合バッテリー部分や充電コネクタ部分は特に防水に力を入れているため、多少の降雨では問題なく走行することが可能だ。
またG-bikeにはプロモデルとして通常のものよりも高性能なモデルも販売が予定されており、高性能なスピードセンサーや二倍のサイズのLCDモニター、高品質のサドルなど、しっかりとG-bikeを乗りこなしたい人向けに用意されたモデルと言えるだろう。
G-bikeの開発は2015年より進められてきた。アメリカでは特に自動車による公害が激しく、自動車に変わるクリーンで便利な新しい移動手段の開発が不可欠であるという背景があり、その答えの一つとして提案されたのがG-bikeのような優れた電動自転車の存在である。
いくつかのプロトタイプを経て、G-bikeそのものはすでに開発が完了しており、生産の段階に入っている。
写真は2016年に初めて予約を受け付けた際の100台を生産した時のもので、これらはすでに予約者の者に届けられ、実際に使用されている。
今回indiegogoで後援を募っているものは2016年の購入者から受けたフィードバックをもとに改良を加えているセカンドモデルで、2017年の夏に改良の終了、10月よりファンディングを開始し、12月まで後援者、早期購入者を募集する予定だ。
支援・早期購入予約はプロモデルが799ドルで受け付けており、通常価格の2000ドルと比べれば遥かにお買い得な価格設定である。スタンダードモデルも699ドルから支援し、予約を行うことが可能である。本体だけでなく追加のバッテリーも購入可能なため、本体と合わせて購入するということもできる。
資金が集まれば2018年の1月よりパーツの生産を開始し、自転車を乗るのには最適な季節でもある4月より随時完成品の発送を始める予定だ。予約はアメリカ国内だけでなく海外からでも受け付けており、発送の際の送料さえ気にならなければ日本からでも注文することが可能だ。
開発チームの住んでいるカリフォルニアまで足を運ぶことができれば、事前に連絡を取るとテスト走行も体験することができる。試しに使って見たいという人でアメリカに行く機会がある、またはアメリカに滞在しているのであれば、実際に試乗してみるのも良いだろう。