アプリで車の機能を操作する「ZUS」
車に最新テクノロジーを届ける
機能が充実するにつれて値段が高くなり、数十万円以上も変わってくるのが現状だ。しかし最新テクノロジーがすでに所有している車に、約4万円で再現できるとなればどうだろうか。今回紹介するのは車に最新テクノロジーを再現する「ZUS」という製品だ。
車に最新テクノロジーを再現する「ZUS」
ZUSは6つの部品を車に取り付けることで、最新テクノロジーを搭載した車を体感できる製品だ。各部品はすべてアプリでコントロールできる。ZUSに含まれる6つの部品はバックカメラの「Smart Backup Camera」とリアルタイムでエンジンの状態を可視化する「Smart Vehicle Health Monitor」、タイヤの空気圧をリアルタイムで可視化する「Smart Tire Safety Monitor」、音量調節ができる「All Compatible HD Music Adapter」、車の状態を可視化する「Smart Car Charger」、カギを探知する「Car Key Finder」だ。6つの部品を取り付けることによって、充実したドライブ体験を可能にする。もともとCar ChargerとSmart Tire Safety Monitorを提供して好評を得ていた開発会社のnondaは、消費者の声に応えて車用機器のセットを提供することにしたとのことだ。
ZUSはクラウドファンディングサイトIndiegogoで、2017年10月10日までプロジェクトを立ち上げて出資を募っている。目標金額は20,000ドル（約219万円）だが、2017年9月6日時点で目標を上回る人気プロジェクトとなっている。希望小売価格は400ドル（約4.3万円）とのことだ。
車の機能を強化する6つの要素
ZUSは車に6つの要素を加えることで最新テクノロジーを実現する。ここではその要素を1つずつ紹介していこう。最初に紹介するのは「Smart Backup Camera」だ。このバックカメラは視野角が170度なので、広範囲に渡って何かが飛び込んでこないか確認できる。さらに赤外線ライトを採用していることもあり、夜でも周囲の様子を確認しやすい点が特徴だ。設置方法はナンバープレートに取り付けるだけでドリルやワイヤーは必要ないとのことだ。
「Smart Tire Safety Monitor」はリアルタイムにタイヤの空気圧を監視して、タイヤのパンクを防ぐ機能だ。タイヤを4本とも同時に監視するので、どのタイヤに異変が起こってもすぐに対応可能。高速道路に乗る前はタイヤの空気圧チェックが重要だが、この機能を使えば手軽で正確に空気圧の確認ができる。また独自のアルゴリズムでスローリークを検出する機能も付いている。
「All Compatible HD Music Adapter」は音楽の出力に役立つ機器だ。スマートフォンに接続すればスマホ内の音楽を流すことができて、接続方法はBluetoothやAUX端子に対応している。ノイズキャンセリング機能を備え、HDの高品質を実現。スマートフォンに電話がかかってくれば、ワンタップでとることもできる。運転中に電話への応答などでスマートフォンを操作するのは危険だが、All Compatible HD Music Adapterを使用すればあまり前方から視野をそらさずに電話応答が可能だ。
「Smart Car Charger」は車のさまざまな状態の可視化に役立つ。まずはバッテリーの状態を監視する機能により、バッテリーが放電する危険を防ぐことができる。またSmart Car Chargerは自動的に車の位置を保存する機能がある。車の位置はアプリからいつでも確認できるので、駐車場でどこにとめたか分からなくなってもすぐに居場所を特定可能だ。もう1つの機能は車が走行した道を保存しておく機能で、走行した道はアプリから確認できる。もう1度同じ目的地に行きたい場合は、アプリから道順を確認すればスムーズにドライブできるだろう。
最後に紹介する「Car Key Finder」は、失くしやすい車のカギを探すときに役立つアイテムだ。本体はカギにアクセサリーと一緒に取り付けられるコンパクトな作りになっている。カギにつけておけばアプリで位置を検出できるため、カギを探すムダな時間を節約できるアイテムだ。反対に、スマートフォンを探す場合にも使用できる点に注目したい。Car Key Finderのセンター部分にはボタンが付いていて、これを押すとアプリと連携したスマートフォンに通知を送信できる。サイレントモードにしていても通知音がなるので、その音を頼りにすればスマートフォンの捜索に役立つはずだ。
6つの機能により状態の可視化など車の機能を強化するZUS。アプリで管理できる最新テクノロジーを車に届ける製品となっている。