レーザーで距離を測定する「Suaoki P7」
データはアプリで閲覧可能

DIYブームにより手作りで家の内装をプチリフォームする人が増加し、ホームセンターの道具は身近な存在になった。職人だけでなく個人向けの作業道具人気が上昇している。特に作業するうえで欠かせないのがメジャーだ。


材料を切るときや壁紙を貼るときなど小さいものから大きなものまで長さを測定する必要がある。材料の測定ならまだ難しくはないが、問題は壁や床など広範囲に渡る測定だ。メジャーでは長さが足りない場合があるし、高い場所を測定するのは簡単ではない。今回紹介する「Suaoki P7」はレーザーで長さを測定するレーザーメジャー。現場で活動する職人はもちろん、個人でDIYを楽しむ消費者も使いやすい測定器だ。

レーザー測定器「Suaoki P7」

レーザーで距離を測定する「Suaoki P7」


Suaoki P7は指定した2点の距離を測ることができる世界初のレーザー測定器。他の測定機能やBluetoothによるスマートフォンとの連携、アプリ、タッチスクリーンなど多彩な機能を備えている。レーザーで任意のポイントを指定すると距離が測定できるので、測定時間はいままでより短時間で済む。普通のメジャーでは測りにくかった高さや複雑な角度にも対応。またBluetoothを搭載しているため、データを直接モバイル機器に転送できる。専用のアプリも設計支援ツールCADなどの機能が充実。ホームデザインをより簡単に楽しくする測定器だ。

Suaoki P7はクラウドファンディングサイトIndiegogoでプロジェクトを立ち上げている。目標金額は20,000ドル(約218万円)でプロジェクトの終了は2017年9月15日ころ。希望小売価格はSuaoki P7(60m)が99ドル(約1万円)で、Suaoki P7(100m)が149ドル(約1.6万円)。プロジェクトに支援した場合の早期割引を利用すると、Suaoki P7(60m)が59ドル(約6,400円)、Suaoki P7(100m)が99ドル(約1万円)で入手可能。世界中に発送すると伝えられている。60mと100mの違いについて今のところIndiegogoでは言及されていない(2017年8月22日時点)。Suaokiが過去に販売したレーザー測定器を参考にすると、レーザーが届く距離なのではないかと考えられる。

遠い距離でもらくらく測定

レーザーで距離を測定する「Suaoki P7」


Suaoki P7には様々な測定機能がついているが、一番の目玉機能は2つのポイントにレーザーを当てることで距離が測定できる機能だ。測定方法簡単で、指定したポイントにレーザーを当ててクリックするだけ。これで2つのポイントの距離が測れるという。角度を変えてもSuaoki P7が自動で計算して距離をすぐに測定する。利用者自ら複雑な計算をして距離を導き出すという必要がなくなる。

レーザーで距離を測定する「Suaoki P7」


Suaoki P7には面積や体積を計算する方程式が内蔵されている。面積や体積を知りたい場合は各長さを測定すれば、Suaoki P7のスクリーンに結果が映し出される。

またSuaoki P7には2つの自動測定機能が提供されていて、auto levelもその1つ。利用者がいる位置から壁までの距離を知りたいときに使える機能だ。利用方法は簡単で、壁の上部にレーザーを当てるだけ。これで現在いる位置と壁の水平距離が分かる。しかし測定したいものとの間に障害物があると、正しく測定できないので気を付けて欲しい。同様にもう1つの自動測定機能auto heightは、2つのポイントを測ることで垂直距離が分かる測定機能だ。対象の上部と下部をレーザーで測ると垂直距離が分かる。Suaoki P7は2点の長さだけでなく高さに関連した数値の測定に役立つ。

アプリと連携してデータを取得

レーザーで距離を測定する「Suaoki P7」


測定したデータは様々なことに活用できる。パソコンに取り込んでデータを管理することもあるし、すぐ資料に利用する場合もあるだろう。Suaoki P7に搭載されたBluetoothを使ってモバイル機器とつなげることで、測定したデータをすぐに記録できる。さらにアプリを使うことで、データの管理を容易にしている点もSuaoki P7の特徴だ。

Suaoki P7本体に保管できるデータは30セットまで。しかしアプリをインストールしたモバイル機器と連携することでこの制限はなくなる。さらに測定したデータをExcelシートにエクスポートすることも可能だ。アプリにはスケッチ機能が用意されていて、いつでもプランを図にして保管できる。どこにソファーやカーペットを設置するか、測定データを取得してイメージしたアイデアをすぐに書き留めることが可能だ。

アプリには画像に測定データの注釈をつける機能がある。写真を撮影したらそのまま画像に写った好みの対象にどれくらいのサイズで合ったか注釈をつけることが可能だ。どれがどういった長さだったか忘れることは少なくなるだろう。部屋にあるインテリアを撮影してサイズの注釈をつけておけば、新しい家具を選ぶときにサイズが合わないという問題が避けられる。また部屋の長さと家具のサイズを測定しておけば、動かす前に家具が指定の位置に収まるか予測できるので、無駄に動くことを予防することが可能。家の設計を考えて本格的に利用するだけでなく、部屋の模様替えなどにも使える多彩なシチュエーションに対応した測定器だ。