レシピ本必要なし「Klove Knob」で
話しながら料理体験

インターネットの普及で、料理のお供はレシピ本からモバイル機器で見るレシピサイトに移り変わっている。スマートフォン片手に料理をする姿も珍しくなくなった。


しかし包丁で食材をカットしたり、鍋の火加減を見てお湯があふれないように気を使ったりと、調理中は何かと忙しいもの。しかし濡れた手でスマホの画面をスワイプしようとしても反応せず、パニックに陥ってしまうことも少なくない。AIアシスタントと連携してしゃべりながらレシピの確認ができる「Klove Knob」を使えば、そういった料理中の悩みも解決に導くだろう。つまみの形をした新しいスマート家電だ。


AIアシスタントと連携する「Klove Knob」

レシピ本必要なし「Klove Knob」で話しながら料理体験


Klove Knobはキッチン家電のつまみの役割を持つキッチン用スマート家電。調理時間を記憶しつつAmazonのAlexaやGoogle HomeといったAIアシスタントと連携してレシピを教えてくれる。またAIアシスタントを持っていなくても、Klove Knobのアプリをダウンロードすれば音声でレシピの案内が可能だ。レシピ本やレシピサイトを自分で確認せずに済むので、料理に集中することができる。特に新しいレシピに挑戦するときは何度もレシピを確認してしまうが、 Klove Knobが次の作業を教えてくれるのでその必要もない。いつでもスマートな調理体験を可能にしてくれる新しい調理アシスタントだ。

Klove KnobはIndiegogoでクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げている。プロジェクトの終了予定日は2017年9月7日。目標金額は20,000ドル(約218万円)だ。小売希望価格は49ドル(約5,300円)だが、プロジェクトに支援した場合は早期割引価格の29ドル(約3,100円)でKlove Knobを1つゲットできる。プロジェクトが成功した場合、製品の発送は2017年11月から開始する。世界中に発送するが、アメリカ以外の地域へは発送する個数によって8~15ドルの発送費用が掛かるとのことだ。

料理の傾向を覚える音声システム

レシピ本必要なし「Klove Knob」で話しながら料理体験


Klove Knobの注目すべきポイントはなんといっても調理アシストシステムだ。音声ガイドや調理傾向記憶システムといった多彩な機能を備えて、利用者の調理をサポートしてくれる。Klove Knob本体に内蔵されたタイマーとセンサー、さらにスマートフォンにダウンロードしたアプリが連携して各種データを取得。最適な調理時間と調理工程を教えてくれる。Klove Knobをひねってスイッチをオンにすると、すぐにスマートフォンのアプリが起動する。調理を始めればすぐにサポートを開始する頼もしい調理アシスタントだ。

Klove Knobは音声を利用したレシピガイドが特徴的だ。AIアシスタントのAmazon AlexaやEcho、Google Homeかスマートフォンアプリを利用すれば、会話を利用したインタラクティブなレシピガイドが利用できる。Klove Knobのレシピガイドはレシピを読み上げるだけではなく、利用者に合わせた調理方法を提案し記憶するという機能を備えている。たとえばゆで卵を作るときに「半熟か固ゆでか」とKlove Knobが聞いてくる。利用者が好みのゆで下限を答えれば「それでは〇分になります」と答えに合わせた調理時間を設定。さらにその他の調理中の行動を把握して学習することで、利用者の習慣に合わせた調理方法を提案してくれるのも魅力だ。利用者の味付け傾向を記憶するなど学習傾向は多岐に渡る。利用者と共に成長していく新感覚のスマート家電だ。

Klove Knobに内蔵されているタイマー機能で、利用者がその場にいなくても調理の進行具合を見守ってくれるのも本製品の機能の1つ。パスタをゆでるときは、長く時間がかかる割に鍋の吹きこぼれなどを見守るだけでやることはなく手持無沙汰になることが多い。Klove Knobはゆで時間を計算して、スマートフォンのアプリにタイマーをセット。時間が来たら利用者に通知を送ってくれる。その間、利用者の行動は自由だ。仕事をしたり子供の相手をしたりと様々なことに時間を有効活用できる。小さい子供がいる家庭には特に便利な機能になるだろう。

またKlove Knobのスイッチを入れたまま外出したときは、利用者のスマートフォンに通知を送って放置していることを知らせてくれる。安全面にも気を使った設計が自慢だ。


簡単な取り付け方法

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Klove Knobの取り付けは簡単だ。取り付けたいキッチンのつまみ部分を取り外し、Klove Knobを設置するだけ。取り付け部分のサイズが合うように、アダプターも用意されているので、ほとんどのキッチンに合うという。反対に取り付け部分が取り外しできないキッチンには使用できないことに注意しよう。たとえばひねって火をつけるタイプのものではなく、スイッチ式のキッチンではKlove Knobを取り付けることができない。購入を考えている場合は、画像を参考につまみが取り外せるタイプのものかあらかじめ確認することをおすすめする。

調理中は料理の進行の確認とレシピの確認と忙しくなってしまう。調理に必要なレシピの確認をスマート家電に任せることができれば、少しだけ手が空いて楽になるのではないだろうか。