世界最小の消毒器「Cleanty」
UVCとLEDで強力殺菌

自身の肌を過剰に洗浄するのは、肌を乾燥させて弱らせてしまう原因となる。細菌から体を守るために手を洗うのに、なぜ私たちが触るモノは殺菌しないのだろうか。今回紹介する「Cleanty」は世界最小の殺菌装置。どこでも持ち運んで気になる部分を殺菌できるポータブルなステライザーだ。

軽量なのに強力な「Cleanty」

世界最小の消毒器「Cleanty」

Cleantyはワンタッチの簡単な操作で周囲の細菌やバクテリアを殺菌する消毒器。強力なUVC LEDライトを採用することで、数秒の間に周囲の細菌を99.9%殺菌することに成功している。重量は29gと軽量で親指ほどのスリムなボディ。持ち運びに便利なので、家の中だけでなく仕事場や学校、映画館など外出先での使用に優れている。Cleantyは充電式のデバイスだ。スマートフォンのようにUSBケーブルを使って充電することで何度でも使用できる。1度充電すると、日常使いで1カ月持つとのことだ。

Cleantyは2016年に開発された前モデル「Cleanty v1」の改良版。Cleanty v1はKickstarterでプロジェクトが進められたが、新モデルのCleantyもKickstarterでクラウドファンディングプロジェクトを進行している。Cleantyのプロジェクトの目標金額は20,000ドル(約220万円)で、プロジェクトの締め切りは2017年9月9日(米国時間)。55ドル(約6,000円)の支援からCleanty本体が受け取れる。希望小売価格は99ドル(約1万円)なので、44ドル(約5,000円)ディスカウントした価格で製品を購入可能だ。

さまざまな場所に潜む細菌

人間は細菌と共存しているので、過剰に反応しなくても良いかもしれない。しかしアレルギーや肌トラブル、風邪を引いて体が弱っている人はどうだろうか。少し生活習慣を改善するだけで体調がよくなる場合がある。そういった場合に役立つのがCleantyのようなポータブル消毒器だ。触るモノや座る場所、接触する箇所に使うだけで99.9%の細菌を殺菌できる頼れるアイテム。寒気を感じて風邪を引きそうな予感がしたときに、予防として使用するのも良いだろう。

世界最小の消毒器「Cleanty」

実際に細菌やバクテリアが潜んでいるのは、レストランやカフェテリア、空港、映画館など公共スペースだけではない。一番気をつけるべきは私たちが常に身につけているモノや利用しているモノだ。たとえばスマートフォンの画面は常に手に触れているデバイスの1つ。食事や運動のあとに触ることもあるので、細菌やバクテリアが多く付着している。トイレよりも多くの細菌が付着していると言われるほどだ。またパソコンや車のハンドル、コップの飲み口、布団、化粧用のブラシ、アクセサリー類なども細菌がつきやすい。Cleantyならこういったアイテムに光を当てるだけで殺菌可能。どこでも持つ運べるため、柔軟で使いやすいデバイスだ。

強力なUVC LEDライト

Cleantyは半永久的に使用できる安全でエコフレンドリーな消毒器。本体に使用されているLEDライトは寿命が長いことが特徴だ。白熱ランプの寿命が約1,000~2,000時間のところ、LEDは約40,000時間。白熱ランプの約20倍の寿命を持つ。LEDは水銀やオゾンを発生しないため、環境にやさしい点も魅力の1つだ。 CleantyのLEDライトに採用されているUVCは紫外線の一種。他の紫外線UVA・UVB に比べて波長が短く、エネルギーが高いことが特徴だ。高出力で強力なライトで細菌やバクテリアの殺菌を可能にしている。UVC LEDライトを搭載していることで、Cleantyはコンパクトでありながら強力な殺菌効果を実現。いつでもどこでも強力な消毒器を持ち歩けることになる。

参照:JLEDS「LEDの寿命」:http://www.led.or.jp/led/led_life.htm

ワンタッチの簡単操作

世界最小の消毒器「Cleanty」

Cleantyは正面にボタンが1つ、背面に殺菌用のLEDライトがついているシンプルなデザインを採用。操作方法も簡単で、ワンタップで製品の起動や殺菌といった一連の操作ができる。
ボタンをワンタップすると本体をオフ、ダブルタップすると本体をオンできる。長押しするとタイマーモードが起動。本体をオンにしたらLEDライトが点灯しているのを確認できる。この状態になれば殺菌できるので、殺菌したい場所に光を当てて利用しよう。

世界最小の消毒器「Cleanty」

ボタンの長押しで起動するタイマーは、自動殺菌モードとして利用できる。カバンの中や靴の中、引き出しなど、LEDライトの光が届く空間に放置していると自動で殺菌することが可能だ。使い方は簡単。ボタンを長押しして本体をタイマーモードにセットし、カバンの中や靴の中に放置しておくだけ。タイマーは10分後に自動でオフになるため、無駄に電池を消耗することなく密閉空間の殺菌ができる。画像のリュックほどの大きさであれば殺菌できるので、ある程度の大きさのアイテムまで殺菌可能ということが分かる。

ポータブルでありながら強力なライトで99.9%の細菌やバクテリアを殺菌するCleanty。アレルギーがひどいときや体調の悪いときなど、使いどころの多い注目デバイスだ。