睡眠改善ヘッドセット
「Neuroon Open」で快適な目覚めを
厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査」では、国民の睡眠に関する調査が公開された。注目したいのは「睡眠の質」と「日中の眠気」に関する項目。睡眠全体の質に満足できなかったと答えた人は男女ともに20%前後。日中、眠気を感じたと答えた人に関しては、男女ともに35%を超えている。十分な睡眠時間が確保できないと疲れがとれず、そのまま日中を過ごしどんどん疲れが蓄積されるという悪循環に陥りかねない。自身の睡眠状況を把握し、改善につなげることが必要だ。
睡眠を測定して改善点を提案する「Neuroon Open」
睡眠の質の低下や不眠症、朝スッキリ起床できないなどの悩みがあるときは、スマートフォンのアプリや販売されているデバイスを使って改善していきたい。ウェアラブルデバイスの「Neuroon Open」も、睡眠障害の改善に役立つアイテムだ。Neuroon Openはウェアラブルデバイスでサングラスのような形をしている。眼鏡やサングラスのように、顔につけて使用する形だ。Neuroon Openはさまざまな機能をつかって、利用者の快適な睡眠と爽やかな目覚めを実現する。脳波を測定して気持ちよく目覚めることができる睡眠時間などを判断、さらに瞑想や明晰夢のサポートも行う。Neuroon Openのデータはアプリで管理されるので、いつでも自身の睡眠データを確認可能。アプリはiOSとAndroidの両方で提供されている。さらにIoT家電と連携して自動で照明をつけてくれるなどスマートホーム機能も充実。環境も含めて全体的な睡眠サポートを行ってくれる。
Neuroon Openはクラウドファンディングサイト「Indiegogo」でプロジェクトを立ち上げ中だ。前モデルのNueroOnもクラウドファンディングサイトでプロジェクトを立ち上げて製品を提供した実績を持つ。前モデルのフィードバックから製品の改良を重ねて販売されたのがNueroon Openだ。
Neuroon Openはすでに7月31日時点で350,000ドル(約3,860万円)の支援金獲得に成功している。199ドル(約2万2千円)の支援からマスクや充電コードの入ったNeuroon Openセットを受取可能。希望小売価格は219ドル(約2万4千円)なので、9%の割引価格で製品を受け取ることができる。世界中に発送予定なので、日本にいても製品を受取可能だ。
優秀な睡眠トラッカーとA/Bテスト
Neuroon Openは内蔵センサーを使って利用者の睡眠の質を測定する。 測定するステータスは「脳波」、「心拍数」、「酸素飽和度」、「肌温度の変化」、「動き」の5つ。すべての情報はNeuroonのアプリにリアルタイムで表示されるので、そのときの状況を可視化できる。たとえば朝にアプリを開いて寝ているときの心拍数は高かったのか低かったのか確認することが可能だ。このデータを使ってNeuroon Openは利用者の睡眠構造を理解する。改善が必要なときは、「瞑想をしたほうが良い」といったアドバイスをするという。利用者を快適な睡眠へ導くために重要な役割を果たすのがA/Bテストだ。シンデレラタイムと呼ばれる22時~26時に寝ると肌や体に良いと言われている。しかし人はさまざまな時間に活動しているので、必ずしもすべての人が同じ時間帯に睡眠をとるのがベストとは限らない。Neuroon Openは睡眠のパフォーマンスを測定して、短期から長期のフィードバックをもとに利用者に適した睡眠パターンを発見する。他の誰でもない自分に合った睡眠パターンが分かるのだ。これによって朝の快適な目覚めを実現することが可能。睡眠の質を上げて日中の生産性を向上する役割を果たす。
瞑想サポート機能
Neuroon Openは睡眠の質を改善するためにアドバイスをすることがあるが、その中で瞑想を取れ入れることをアドバイスすることがある。瞑想をすると脳と身体がリラックスするため、睡眠の質向上に効果大。しかし正しい瞑想の仕方が分からないと十分な効果が得られないという課題がある。Neuroon Openは瞑想を行うガイドが搭載されているので、瞑想したことがないという利用者にも安心だ。Neuroon Openを装着することでいつでも瞑想することが可能。瞑想をした2時間後には効果が目に見えて分かるとNeuroon Open開発側は伝えている。
明晰夢サポート機能
Neuroon Openのユニークな機能として、明晰夢を見られるようにサポートする機能がある。明晰夢とは、夢だと自覚しながら見ている夢のこと。この状態になると夢をコントロールして好きな夢を見ることができる。明晰夢は能力を向上すると考えられていて、訓練することで明晰夢を見ることができるようになるという。Neuroon Openはガイド付きのオーディオセッションが搭載されていて、明晰夢を見られるようにサポートする。さまざまな方法で睡眠環境の向上にアプローチすることが可能だ。
さらにNeuroon Openは無料のウェブサービスIFTTTと連携したスマートホーム機能も搭載する予定だ。IFTTTは、Facebookとスマートフォンなど別のプラットフォームやデバイスを連携するサービス。Neuroon Openアプリのデータで利用者が寝たことを感知したら、IoT家電と連携して照明を消すように操作するという。睡眠環境を整える機能が充実したNeuroon Openに期待したい。