MagSafeをMacBookに呼び戻す「MagC」で磁気接続を再現

多くの人に支持されるアップル製品。アップルが販売するノートパソコン「MacBook」シリーズを愛用する人も少なくない。アップルは自社製品に多くの独自機能を搭載してきた。その1つが「MagSafe(マグセイフ)」だ。

MagSafeとはMacBookに搭載されていた磁気で接続されるコネクタ。2006年に搭載されて話題を呼んだ機能だ。磁気接続のため外力が加わると容易に接続が外れ、電源コードにひっかかり本体が落下するという事故を防ぐ役割がある。

磁気によって接続部分がパチンととまる気持ちよさと、落下による損傷を防ぐ機能性で愛されたMagSafe。しかし2016年、その年アップルが発売した新製品からMagSafeに代わって、USB Type-Cが新たな標準規格となった。

シメントリーなデザインでUSB Type-Cの利便性は高いものの、いまだにスティーブ・ジョブズが生み出したMagSafeを支持する声は大きい。多くの企業がMagSafeをMacBookに呼び戻す製品を発売していて、今回紹介する「MagC」もその1つだ。

MagCとは

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MagCはMagSafeの機能を再現して、USB Type-CとThunderbolt 3に互換性がある夢のようなハブ。MagCをUSB Type-Cに接続すると、使用しているデバイスでMagSafeのような磁気接続を実現する。

USB Type-Cが搭載されているデバイスなら使用できるので、MacBook以外にもUSB Type-Cがついているパソコンやスマートホンで使用可能だ。MagCを使うことで機能が落ちるということはなく、充電機能と高速なデータ転送は維持される。Thunderbolt3との互換性があることも注目ポイントだ。

開発元は機能面と同様にデザインも重要だと考えて、MagCのデザインにもこだわっている。MacBookの見た目にマッチするようにMagCを美しくデザインしたとのことだ。

MagC採用技術

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MagCの特徴はサイズのコンパクトさと高速なデータ転送、強力な電力供給、5Kのビデオ出力を実現しているところ。これを実現するために繊細で高度な技術が採用されている。

サイズの小ささを保ち、データ転送とビデオ出力、LEDライト付の充電機能を実現するために、薄さ0.8mmで4層になったプリント基板を採用。またUSB Type-Cに合うように、コネクタ部分に24ピン配列。接続部分はかなり小さくなっているため、ポゴピンを0.3mm間隔で配列している。

またMagCには、レア・アースマグネットであるN52のネオジムを採用。さらに採用されているマグネットは他製品よりも33%強力に設計。これによって簡単にスナップするだけでコネクタ部分にピタッとくっ付き手軽に外せるようになっている。

MagCのデザインはスティーブ・ジョブズオリジナルのMagSafeに採用されていたL字型のデザインを踏襲している。純正品でない場合MacBookに似合わないデザインになってしまうことが多いが、MagCならMacBookにマッチしたデザインを再現。アップルファンも満足できる仕上がりになっている。


MagCの開発ストーリー

スティーブ・ジョブズは生前、アップル製品のデザインに妥協を許さなかったという。彼が亡くなったあと発売されたiPhoneはカメラ部分が少し出っ張る形で販売された。スティーブが生きていたらこのデザインで販売されなかったのではないかとささやかれるほど、彼のデザインに対する思いは強かったことが感じられる。

スティーブ・ジョブズは自身が開発する製品のデザインにこだわりを持ち、多くの人が彼のこだわりに感銘を受けていた。MagCの開発者Ken Yip氏とその開発チームも、ジョブズの信念を受け継いでいる。

Ken Yip氏は、スティーブ・ジョブズがパイオニアとして取り組んできた機能性とデザイン性を兼ねそろえた製品の開発に感銘を受けている。MagSafe同様の機能性とデザイン性を持ったMagCを販売することで、世界中の人にスティーブ・ジョブズの偉業を思い出してほしいとのことだ。

開発者のKen Yip氏は最近までMicrosoftで働いていて、テック業界での経験は15年になる。彼の経験と技術によって、MagCは他の類似製品に負けない品質を確保している。ここまで彼を突き動かしたのは、細かい部分まで妥協しない確固とした姿勢に他ならない。品質なくして、MagCの小さな接続部分に24個のピンを入れ込むことは不可能だっただろう。


MagCの開発状況


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MagCは現在クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で支援を募っている。発送予定は2017年12月。支援金は最小で1ドル、最大で87ドル以上だ。

製品が受け取れるのは29ドルの支援から。アダプタとコネクタ、さらにUSB Type-Cアダプタが付いている。通常セット価格で49ドルなので、40%オフということになる。全ての国へ送料無料という点も魅力的。FAQによるとアメリカだけでなく世界規模で販売するということなので、いまのところ日本でも受け取り可能だ。

参照:Kickstarter「MagC: Stylish Upgrade for USB-C, Resurrect MagSafe/FAQページ」:https://www.kickstarter.com/projects/1987315112/magc-stylish-upgrade-for-usb-c-resurrect-magsafe/faqs

まとめ

MagCはMagSafeの機能を再現した磁気接続コネクタ。アップルファンには嬉しいデザイン性も考慮した製品だ。機能性も高いので類似製品を探しているならおすすめしたい。

Kickstarterから支援すると希望小売価格の40%オフで製品が手に入るうえに送料は無料。世界的に販売を予定しているとのことなので、日本でも手に入ることが予想できる。購入を予定しているならKickstarterから支援してみてはいかがだろうか。

Kickstarter「MagC: Stylish Upgrade for USB-C, Resurrect MagSafe」

カテゴリー: Next-genTech   

日向 ゆま

日向 ゆまAuthor

フリーランスの翻訳者兼ライターとして活動。専門はIT・マーケティング、ゲーム翻訳も担当。主にソーシャルメディアマーケティングに関する記事執筆と翻訳に携わる。また過去にVRの最新ニュース翻訳も担当。特にVR・AR・MRに興味あり。

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