IoTビール醸造システム「Brew Art」が作るバークオリティビール

仕事で疲れて家に帰り冷えたビールを飲む。我が家で落ち着いて飲むビールは、現代人の癒しとなっている。最近では家庭用ビールサーバーの種類も増えて、外で飲むようなクオリティを再現していることも少なくない。しかし、まだまだバーで飲むビールの味には追いついていないのではないだろうか。

スマホから自動でビール醸造「BrewArt」

BrewArtは世界で初めて人の操作で完全自動醸造を再現したシステム。ボタンをタッチするだけでバークオリティのビールを提供する。スマートホンからビールの醸造を確認・管理可能。さらにビールの保管とサーブに炭酸ガスを必要としない。従来のビールサーバーは炭酸ガスボンベがビールの美味しさを維持する重要な役割を担っていたため、炭酸ガスを必要としないことでいくらか費用と労力の負担を軽減してくれる。画期的なシステムだ。 またBrewPrintsから好みのビールを選択するか、カスタマイズすることで様々なテイストを楽しむことができるというのも面白い試みだ。

BrewArtが家でバークオリティのビールを提供できる秘密は、BeerDroidとBrewFloという重要な2つのマシーンの組み合わせにある。


ビール醸造機「BeerDroid」


BeerDroidはボタン1つで10リットルのビールを醸造できる。醸造工程で温度を完璧にコントロ―ル可能。発酵の特許取得技術「EOF」を採用しているので、テストをしなくても発酵のタイミングを検出してくれる。予定小売価格は799ドル(約90,000円)とのことだ。

BeerDroidの機能はWiFi接続によって強化される。BreArtにはBrewArt AppというiOSとAndroidで使用可能なアプリが提供されている。このアプリを通して、ユーザーは現在地に関わらず醸造しているビールの確認・管理が可能。醸造が完了したらプッシュ通知がスマートホンに届く。仕事場にいながら、帰ったら新鮮なビールが飲めるか確認できる嬉しいシステムだ。

IoTビール醸造システム「Brew Art」が作るバークオリティビール (english)
動画再生時間:4分57秒

ビールサーバー「BrewFlo」

BeerDroidは高クオリティのビール醸造機だが、BeerDroidで作ったビールをサーブするのはビールサーバーの役割を果たすBrewFloが向いている。BrewFloは炭酸ガスなしで5リットルのビールを保管しサーブできる。ビールの温度管理ができるので、好みの温度でビールを提供可能。注ぐたびにリッチなビール泡が再現される。予定小売価格は699ドル(約80,000円)とのことだ。

BrewFloは上質な機能を持つビールサーバーだ。ビールの温度コントロールが可能で、BrewFlo内のビールを新鮮に保つ機能を保有している。

まずBrewFlo温度コントロール機能で、エールやラガー、スタウトなどビールの種類に合わせて適切な温度に冷やすことができる。さらに酸素フリーのサーブシステムで、ビールを酸素に触れさせず長時間ビールを新鮮に保つ。人や自分の好みに合わせてビールをサーブできるので、ビールサーバーとしてストレスなく使用できる。


ビールのテイストを決める「BrewPrint」


BeerDroidとBrewFloはマシーンとしてBrewArtの重要な部分を構築している。しかしBrewArtを利用するには忘れてはいけないのが「BrewPrint」だ。

BrewPrintはBrewArtが提供する材料からビールのテイストを決めるシステム。BrewPrintのテイストは世界で人気のあるビールからヒントを得ている。Golden Pilsnerからインディア・ペールエールまで選べるので、好みのものが見つかるのではないだろうか。BrewPrintのテイスト一覧は自動でアップロードされる。マニュアルなどを利用してBeerDroid本体の設定をいじる必要はないのが便利だ。

ビールのテイストを決める「BrewPrint」

BrewArtの開発チームと概要

BrewArtは2016年後半にオーストラリアで発売し好評を得た。そして現在、アメリカでの発売に向け準備をしている。

BrewArtのコンセプトを考え出したのは、Scott Harris氏とPaul Burge氏。ビールに関するディスカッション中に、BrewArtの持つ世界初のシステムが誕生した。現在はクラフトビールに対する情熱を持ったチームを引き連れて、家庭にバークオリティのビールを楽しむシステムの開発を行っている。すでにオーストラリアで発売して、多くのユーザーが製品に満足している。満を持してアメリカでの発売となった。

BrewArtは現在Kickstarterというクラウドファンディングサイトで支援を募って開発を進めている。アメリカで販売するにあたってアメリカ向けに微調整が必要とのことだ。
支援金額は1ドルから。さらに最大で1,295ドル以上の支援が可能だ。995ドルからBeerDroidとBrewFloとBrewPrintの3セットが付いてくる。予定小売価格から考えると、とてもお得な価格設定になっている。しかし郵送はアメリカ限定なので、本体の受け取りを希望する人は注意が必要。贈りものを気にせず、気持ちだけの支援なら1ドルから可能だ。

このプロジェクトはもともとオーストラリアで始まったものだが、ビールへの熱い愛に答える形でアメリカでの販売に乗り出している。支援することで日本のみならず世界に販路が広がることが期待できる。このコンセプトに共感したら、開発の支援をしてみてはいかがだろうか。

BrewArt |Automated Smartphone Controlled Beer Brewing System

カテゴリー: Next-genTech   

日向 ゆま

日向 ゆまAuthor

フリーランスの翻訳者兼ライターとして活動。専門はIT・マーケティング、ゲーム翻訳も担当。主にソーシャルメディアマーケティングに関する記事執筆と翻訳に携わる。また過去にVRの最新ニュース翻訳も担当。特にVR・AR・MRに興味あり。

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