事業部から法務案件の依頼を受け取る。法務部門はその際、所要情報の追加確認など、案件着手前の情報整理に多くの時間を費やしている。従来こうした状況により、法務担当者が本来対応すべきリスク分析や法的な判断の前段階で時間がかかり――
結果として法務部門から回答を得るのに時間を要した事業部は取引機会を逸してしまいかねない、といった課題があったという。GVA TECHは、法務オートメーション「OLGA」に、AIによる自動ヒアリング機能を搭載した。同機能は、事業部門からの法務案件依頼時に、法務担当者に代わって、AIが当該依頼内容を把握し、不足情報の確認や追加の質問送信から回答の転記までをも自動で行う。
メール内容だけでは不足している論点をAIが自動判定して質問文を生成し、事業部へ自動的に追加ヒアリングする。取引における商流や立場、成果物の帰属や再委託の有無など、法務部門の判断に必要な項目を漏れなくAIが自動補完する。これにより、法務担当者は案件対応に必要な情報が出揃った状態から対応をスタートできる。事業部側でも依頼から回答までの時間が短縮されるため、取引のスピードを上げられる。
法務案件の受付から情報収集までのプロセスを自動化し、依頼内容の整理や追加ヒアリングにかかる工数や時間を大幅に削減する、同機能は、①依頼内容の自動解析とフォーム入力、②状況に応じた自動ヒアリング、③案件ごとに柔軟な設定が可能といった特長を備えている。
現在はメールからの依頼および日本語対応のみ(契約書や依頼メールは外国語でも受け付けられるが、追加の質問内容は日本語で生成)となっているものの、今後はOLGA内のフォームからの直接依頼や、SlackやMicrosoft Teamsとの連携も順次対応予定だという。同社は、これからも顧客起点で開発を進め、法務部門にとどまらず、全社で活用しやすいサービスの提供を目指していく構えだ。