急増するAI向けデータセンタ等において高性能な液浸冷却を実現する

大規模言語モデル(LLM)を用いて高度な推論をおこなうそれは業務システム展開・社会実装面において従来のAIとは一線を画した。深層学習と並びそれ、即ち生成AI技術の急速な普及をきっかけに、計算資源の集積および通信網の集中場所であるデータセンタの建設競争が先進諸国で加速している。

近年、上記生成AIの台頭と普及に端を発したサーバ(演算処理装置:CPU・GPU・メモリ等の電子部品搭載機)の高性能化に伴う発熱量の増大を背景に、冷却効率向上によるデータセンタの省エネ化が社会的な課題となっている。そこでこれまでの空冷方式に対して、絶縁性のある専用の液体にサーバなど電子機器を直接浸して冷却する方式――液浸冷却は、高効率の冷却技術として注目されているという。

コスモ石油ルブリカンツは1月27日、コスモサーマルシリーズに新商品としてデータセンタ向け高性能液浸冷却液「コスモサーマルフルード」をラインナップした。日本の消防法に対応した高引火点タイプ(引火点250℃以上)、高い冷却効率を実現する低粘度タイプなど、多様なニーズに対応できるラインナップを順次展開予定である。新商品は液浸冷却液として優れた性能を備え、データセンタの省エネ化に大きく貢献する。

長年にわたり、放熱グリース――電子機器内部で発生する熱を逃がすために使用され、理化学研究所R-CCSのスーパーコンピュータ「富岳」にも採用されている熱伝導材料(TIM:Thermal Interface Material)や、放熱ギャップフィラー――初期はグリース同様にペースト状で部材の凹凸に追従し、温度や時間経過により硬化するTIMなどの放熱材を軸に、電子機器や自動車分野など様々な業界の熱対策課題に取り組んできたという。

同社は今後も、これまで培ってきた技術と知見を最大限活用し、熱対策事業の強化を図り、総合的な熱対策ソリューションを提供していく構えだ。