業務プロセスが複雑化する。昨今、社員が日毎蓄積したノウハウは明文化されずに属人化、共有や標準化が難しくなっている。ゆえに組織全体の生産性向上や業務効率化が十分に進まない。RPA等のデジタルツールが導入されていても、業務設計や運用面での多大なコストにより、持続的な活用が進まないケースも多い。
さらに、固有の業務ルールやフローが存在し、既存の自動化技術だけでは対応しきれない企業では、人力業務フローから脱却できない状況が続いているという。NECは、業務ノウハウを自動的に抽出し、組織全体で共有・活用できる「組織資産」として蓄積するエージェント技術「cotomi Act」と、ソフトウェアやコンサルティング、運用保守サービスを組み合わせたソリューションの提供を来年初に開始する。
上記技術はページ遷移・フォーム入力・状態変更など、長い思考や複雑な操作が求められるWebエージェントの国際的ベンチマーク「WebArena」で人間を上回るタスク成功率を実現している。そして同ソリューションは、日々発生する経費精算、受発注業務、審査業務など個別判断や対応が求められることの継続的な自動化を推進して、デジタル業務変革を支援する。
①教え込み不要!ユーザーの行動からノウハウを自動抽出し組織資産化、②高性能エージェントが臨機応変に幅広い業務を自動化、③安全安心な運用で業務品質と属人化防止に貢献といった特長を備えているという。
同社は、価値創造モデル「BluStellar」のもと、業種横断の知見と最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題と顧客の経営課題を解決に導く。その軸となる、自社開発AIコア技術「cotomi」を中核としたAIサービスを展開している。今後もサービスや機能の拡充などさらなる付加価値の創出とともに、安全安心なAI サービスの提供を通じて、顧客の課題解決をめざす考えだ。