情報通信
国内300拠点のネットワークカメラ映像管理・運用業務負担の低減へ
DXが推進されている。多拠点で事業展開する企業でも、拠点への不法侵入や情報漏えい対策としてネットワークカメラの導入が進んでいるが、拠点ごとに映像データや情報が分断された状態では、迅速な意思決定や万全なセキュリティ対策の実現に支障をきたす可能性があるという。
キヤノンMJは10月、富士通におけるクラウド型映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules」の運用を開始した。これにより、同顧客の国内約300拠点ですでに設置されている約3,000台のカメラを活用しながら映像管理基盤を統一することで、運用負荷軽減と、インシデント発生から検知までの時間短縮による一層安心安全な職場環境の構築を支援する。
富士通は全世界約11万人の従業員を抱え、経営と現場が一体で挑む同社のバックオフィス業務DX「OneFujitsu」プログラムを推進している。その中で、既存ネットワークカメラ映像基盤は拠点ごとに個別管理されていて、各担当者の管理・運用における繁雑な業務プロセスの負荷軽減が課題になっていた。
そのため今回、キヤノンMJは同プラットフォームで映像管理基盤を統一し、映像管理におけるオペレーション標準化と安心安全な職場づくりをサポート。国内外問わず20,000機種以上のカメラと接続できる同プラットフォームにて、各拠点では既設カメラを活用し、時間や場所を問わずブラウザで現場映像を容易に確認可能となる。サイバーセキュリティフレームワーク「SOC2 Type2」報告書を取得した強固なセキュリティ対策で安全にクラウドが利用できる。
国内拠点への導入を順次開始している富士通はグローバルでのビジネスオペレーション標準化を目指し、海外拠点への導入も検討するという。キヤノンMJは、今後も同プラットフォームの映像管理技術を活用し、顧客の業務効率化とDX推進を支援していく構えだ。