最長2週間前から4つの気象災害シグナルで5段階の災害リスクを予測

線状降水帯や局地的な豪雨、猛烈な暴風等、想定を超える気象災害が頻発している。近年また、高齢化による災害弱者の増加、災害リスク地区への居住域拡大、橋やトンネル、上下水道など社会インフラの老朽・脆弱化により、気象災害リスクが高まっている。

一方、気象災害は直前の対応だけでは被害を防ぐことが困難なケースも多いものの、地震とは異なり、ある程度事前に予測可能なため、最適な予測により防災の初動を早めることで、人的被害を回避し、経済的損失を最小限にすることができるという。ベルシステム24は、激甚化する気象災害に対して備える時間を最大限確保するための早期予測APIサービス「備えーるシグナル」の第1弾、「気象防災シグナル」の提供を16日に開始した。

従来の天気予報だけでは読み取れない「いつ・どこが・どのような危険な状況になるか」を早期予測し、より適切な想定と防災対応をサポートする。新サービスは、①最長2週間前から市区町村別に5段階の災害リスクを予測、②気象予報士の専門知識を反映した独自予測アルゴリズム、③大雨、強雨/雷、大雪、暴風の4つの気象災害シグナルを提供、④全国約1,900地点の市区町村の最新予測をAPIデータで提供、を特長とする。

自治体での防災対応支援や住民向け防災アプリ・SNS・メール等での通知、企業のBCP・DR、農業の生産工程管理、小売流通業の仕入れ調整など、様々な場面・状況での活用が可能である。現在、サービス導入前に導入効果や予測精度を確認できるトライアルも用意されている。

オンデマンド(ウェビナー)配信で詳しい解説が視聴できる同サービスの、シリーズ第2弾として、農業生産者を早期リスク予測で支援する「農業気象シグナル」の展開を検討している。農業生産者の生産管理や工程管理に一層役立てられる情報提供のため、上記4つのシグナル以外にも、極端な高温/低温のシグナルなどを開発予定だという。