経理業務DX、SME向けに請求書カード払いサービスを展開

日常的な請求書管理や支払い管理等をまだ手作業で行っているケースがある。中小事業者(SME)では、経理業務をシステム化しても取引先が異なるサービスを利用していて、データ連携がスムーズに行えず、アナログ業務が残ってしまうことも少なくないという。

デジタルガレージは23日、TIS広島銀行が地銀向けに展開する経理業務効率化プラットフォーム「DX Connect Gate」に、B2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」を基盤とした請求書カード払いサービス(BIPS)の提供を開始した。当該プロジェクトの第一弾として、「〈ひろぎん〉Smart Fine」へ請求書カード払い機能を実装した。

BIPSのメリットは、①請求元へは銀行振込:最短3営業日後に自社名義で請求元の銀行口座に振込が行われる (いわゆる振込代行)、②資金繰りの柔軟化:カード決済活用で、実質的に口座からの支払が延長でき、キャッシュフローの安定化が可能、③経理業務の効率化:カード払い情報を〈ひろぎん〉Smart Fineに統合することで請求書データと決済情報の一元管理が可能になり、経理処理が簡素化、④ポイント・キャッシュバックの活用。

〈ひろぎん〉Smart Fineは、請求書DXサービスと、決済DXサービス(「DGFT請求書カード払い」を基盤としたBIPSを含む)とで構成される。今後、TISと広島銀行はSMEビジネス環境の変革とDX推進へ向け、各地方銀行と共に「DX Connect Gate」の提供エリアを順次拡張する予定だ。今回の取り組みのもと、両社と共同でマーケティングを行い、SMEの資金管理の最適化を実現する手段として、BIPSの提供を広めていく――

デジタルガレージはまた、より上流の経理等業務システム(ERP等)との連接を進め、SMEへ向け、請求書カード払いをシームレスかつシンプルに利用できる環境を提供していくという。