B2B企業向けに"持たない経営"を加速する仕組みをサービス展開

製造を取り巻く環境は厳しさを増している。それに対応する企業は「モノづくりの匠」人材の教育・維持投資、最新AI技術導入、老朽設備更新への投資も急務であり、「自前主義」の見直しなど、それぞれの課題に合わせた一層の経営効率向上が求められているという。

OKIは今月、BtoB企業向けに「持たない経営」を加速することで経営指標を改善する「製品群まるごとEMS」「共通工程まるごとEMS」「工場まるごとEMS」からなる設計生産受託サービス「まるごとEMS」の提供を開始。製品群・共通工程・工場単位で製造を丸ごと受託して工場・設備の変動費化、棚卸削減によるFCF改善などに貢献する。

成長分野・コア事業への資源投下を加速できる強固かつ柔軟な経営基盤構築を顧客最適形でサポートする。同サービスにおいて、特定のコア製品群に設計リソースを集中したい顧客へは、残りのラインアップ製品群を設計変更・代替部品対応、後継機種の設計生産まで含めて「製品群まるごとEMS」で受託製造。投資を抑えて最新生産設備・製造技術を活用したい顧客には、部品調達、棚卸管理や基板実装などの生産に係る工程を横串で受託し「共通工程まるごとEMS」で提供する。

そして、工場・設備などの固定費を変動費化して経営効率向上を目指す顧客には、生産機能の全ての工程を顧客の工場の代わりにバーチャルファクトリーとして「工場まるごとEMS」にて受託する。

およそ20年間情報通信分野のモノづくりで培った高品質・高信頼性製品の変種変量生産を短期で新規立ち上げする設計・生産技術とスキル、最先端の生産設備開発・導入を進め、多くの顧客にEMSサービスを提供してきた。EMS事業のメイン工場である本庄工場H1棟は国内初となる「ZEB」認定を取得しているという。同社は今後も、顧客のサステナブルなバーチャルファクトリーとして、経営課題の解決に貢献していく構えだ。