
片や温室効果ガス(GHG)排出量を可視化するしくみの提供で、サプライチェーンにおけるエンゲージメントを強化し、削減価値~社会評価サイクルを回し、社会全体でのネットゼロ達成への貢献をめざす。片や「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」ビジョンを掲げ――
さまざまな金融サービスを提供。2030年度までに「サステナブルファイナンス実行額(累計)4兆円」「自社GHG排出量(Scope1,2:環境省解説)のカーボンニュートラル」、2050年までに「投融資ポートフォリオGHG排出量の実質ゼロ」の達成をめざしている。コンコルディアFGに、NTTデータは4月、金融機関およびその投融資先を対象としたGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」の提供を開始した。
同プラットフォームは、C-Turtleのサービスの一つとして、金融機関の国際的排出算定「PCAFスタンダード」に準拠し、ファイナンスドエミッション(投融資先に係るGHG排出量)の可視化と削減を支援する。これを利用すると、投融資先の一次データを活用し、投融資に係るGHG排出量およびその削減努力を反映したデータクオリティの高いFE算定が可能となる。
最新の規制動向やトレンドに応じたタイムリーな機能追加、係数データ等の提供も行われている。投融資先がC-Turtleを活用することで、当該組織やサプライヤのGHG排出量見える化状況が明確になり、サプライチェーンを通じたGHG排出量の算定・削減の推進ができる。同プラットフォームはC-Turtle上で自動連携でき、効率的で精度の高いGHG排出量把握を実現するという。
コンコルディアFGの投融資先にC-Turtleを紹介することでも合意した。両社は、C-Turtleの導入、およびサプライチェーンを通じたGHG排出量の算定・削減をサポートしていく構えだ。