企業のSCM戦略・業務プロセス・KPIの改善及び適正化をサポート

サプライチェーン(供給網)はグローバル化、多様化が進んでいる。近年、想定外の国際情勢急変等の蓋然性が高くなっているため、レジリエンスやサステナビリティの強化、リスクマネジメントなどが要求される、サプライチェーンマネジメント(SCM)の領域拡大と複雑化が進み、その重要性も高まっている。

そうした状況下で、SCMを高度化し、体制を強化・継続していくためには、取り組みの効果を関連する財務指標や業務KPIとして定量的に把握し、改善を重ねる必要がある。また、その定量的な効果を社内に訴求し、プレゼンスを向上させ、さらなる投資に結びつけることが肝要だという。クニエは3日、企業向けの新サービス「SCMデータインサイト・コンサルティング」の提供を開始した。

同サービスは、財務指標やSCMの業務KPIの定量的な改善を目的に、SCM部門が持つ問題・課題認識や内外環境認識などの定性的な情報とSCMに関するビジネスデータを分析――企業のSCMに関する課題を定性および定量的に調査・分析し、財務指標やSCMのKPIに影響する「SCM戦略(生産方式や在庫配置など)」「業務プロセス」「基準値(リードタイム、ロットサイズ、在庫基準等)」の改善・適正化を支援する。

これにより企業は、財務的効果の高いSCMの取り組みの企画・実行が可能になる。①問題の抽出、②原因の特定、③解決策の設定、④期待効果の算定の各フェーズで支援を進める。4つのフェーズは顧客の状況に応じて柔軟にアレンジができる。

SCMに関する深い知見と高いデータ分析力を備える同社のコンサルタントが、SCM担当者へのインタビューを行い、受注実績や在庫といったサプライチェーンのビジネスデータを分析し、問題とその原因を特定し解決策を定める。さらに、財務指標やSCMの業務KPIに対し期待できる効果を予測・評価・検証することで、より実効性の高い取り組みを可能にするという。