
目的を示されたAIエージェントは自律的に仕事をする。賢明な仕組みにより、2030年までに6兆ドル相当のタスクが自動化される――と予測する調査会社が、エージェントベースのAIに対する速く手頃なROIを求める企業にとって、なぜこれが最良の選択肢であるかを探るという。
米国Salesforceは5日(現地時間)、信頼性の高い自律型AIエージェントを業務フローに導入してデジタル労働力を生み出すプラットフォーム「Agentforce」の最新版「Agentforce 2dx」を発表した。これにより、同プラットフォームは指示待ちチャットインターフェースの域を越え、AIエージェントが常時プロアクティブに機能し、あらゆる種類の顧客や従業員の新たな業務フローを実現できるようになる。ユーザー企業では――
既存のデータシステム/ビジネスロジック/UIへシームレスに統合されるAIエージェントが、ビジネスニーズを予測したうえで動的にアクションを起こせて、効率性・俊敏性・拡張性が向上する。同プラットフォームをより迅速に構成・テスト・展開できる新しいローコードおよびプロコードツール群を、高度な分析機能と組み合わせることで、開発チームはリアルタイムデータとガイダンスを活用しつつAIエージェントのパフォーマンスを監視・デバッグ・最適化できるという。
同社は上記ツールの無料試験環境Agentforce Developer Editionの提供も始めた。開発者はそこで同プラットフォームを利用しAIエージェントのプロトタイプを作成したり、ハイパースケールデータエンジンであるData Cloudの機能を試したりできる。
Agentforce向けマーケットプレイス&コミュニティ「AgentExchange」も発表した。同社は、急成長する6兆ドル規模のデジタル労働力の市場(英文レポート)への参入機会をパートナーに提供する構えだ。