
さまざまな産業分野で活用される特殊なホースなどの少量・多品種・短納期での製造に強みを持つ。独自の製造技術によってニッチなものづくりにも対応しているため、他社での生産が難しい案件の相談が多く、1社・1案件あたりの生産難易度が高く、発生頻度が低い――
とはいえ4,000社以上、幅広い業界に取引先企業を有している現在、相談件数は増加傾向にあり、その分野も多岐にわたる。取引先からの問合せに対応可能な社内の有識者が限定され、当該業務が属人化している。課題の解決および見積書作成業務の効率化を目指したという。共栄産業に、TISは、社内ナレッジ検索機能を標準搭載した「生成AIプラットフォーム」を導入し、見積書作成業務の効率化を支援した。
同プラットフォームの選定理由は、「個別ニーズにオーダーメイドでシステム構築・改善可」「運用開始後もナレッジを蓄積し、問合せ対応および見積書作成の精度向上の可能性」「1対1ならびに複数名でのチャットにて社内での情報共有ができる」「外部データにはない社内ナレッジを蓄積して生成AIが回答する、情報を半自動的に育てられるうえに、独自情報を醸成する可能性」
実際の導入で、「問合せ対応と見積書作成業務の効率化、属人性低減」「有識者の迅速返答にて見積作成時間短縮、早期見積提示による受注率・利益率アップへ寄与」「参加場所不問のチャットで回答が迅速化。社内情報共有コミュニケーションツールとしても機能」「既存ナレッジの更新ではなく、チャットの中で新しい情報を半自動的に蓄積。有識者の先行回答も蓄積でき、生成AIの回答精度向上、業務支援に貢献」といった効果が得られた。
自社環境にカスタマイズ構築する個別開発型と、すぐに利用できるSaaS型があり、今回のプロジェクトにおいては、個別開発型により昨年3月~10月に構築された「生成AIプラットフォーム」が11月から正式運用されているとのことだ。