各種重要インフラのサイバー防御策が緊要である。工場やプラント等のOT(オペレーショナル・テクノロジ)環境に対するサイバー攻撃が増加傾向にある今、操業停止による損失や供給網への影響、人命を脅かす可能性といった重大リスクが懸念されている。OTセキュリティ対策の適切な実施には――
セキュリティ運用スキルと自組織のOT環境の深い理解を有し、事象特定と対処の示唆、攻撃とその予兆にフォーカスした脅威ハンティング、インシデント対応つまり――包括的なセキュリティ運用が求められるが、多くの日本企業では、OTセキュリティに必要な専門人材やスキルが不足していて、セキュリティ監視サービスを導入すれば膨大な検知アラートの対応で工数がひっ迫するとか、適切かつ迅速なインシデント対応ができないといった課題が浮き出るという。
マクニカは18日、「Macnica OT監視サービス」の提供を開始した。同サービスは、工場やプラントなどのOT環境を24時間365日遠隔監視し、サイバー攻撃の予兆や攻撃可能な脆弱性を発見した場合などに、具体的なアクションプランとともに通知する。
今回のOT監視サービスは「優れた脅威検知力とリスク識別力」「お客様環境に最適化されたアラートのトリアージ(検知の優先順位付け)」「次のアクションを明確にしたリアルタイム通知」「月次レポートによるセキュリティアドバイザリー」を特徴とする。
OTセキュリティ対策に必要なスキルや知見が不足しているところで、長年のセキュリティ事業による知見、製造現場の理解、そしてパートナーが持つ世界最先端のOTサイバーセキュリティインテリジェンスを組み合わせた独自の知見を活かし、少ない運用負荷で高度なOTセキュリティ運用を実現できるようサポートするという。同社は今後も、製造業や重要インフラにおけるOTセキュリティを支援し、ビジネスの保護と安全な社会の実現に寄与していく構えだ。