近年、インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正対応に多くの時間とリソースを費やしてきた。各企業においては、今後、法に則したバックオフィス業務を効率化しつつ、収益をいかに向上させるかが重要になるという。
OSKは11月20日、企業のデジタルトランスフォーメーション基盤づくりを支援する「DX統合パッケージ SMILE & eValue」の機能強化版を発売する。今回、さまざまな機能をワンパッケージで提供し、シームレスな連携と蓄積したデータの活用を可能にするという同パッケージの強みを活かし、「営業活動のDX」と「経理業務のさらなる効率化」をテーマに機能を強化した。
その一つ、セールスマネジメントでは、自社に合った観点での分析ができるうえ、商談以外の顧客対応情報も集約管理が可能になる。多角的に顧客の状況を把握することで、ニーズを正確に理解し、より質の高い営業活動を実現する。スマホからも簡単に情報を入力でき、分析に必要なデータの収集が容易に行える。顧客ニーズを反映し、オンプレミス版「販売」の売上情報をクラウド版「セールスマネジメント」からも閲覧できるようになった。
経理業務のさらなる効率化では、全銀EDIシステムの金融EDI情報標準「DI-ZEDI」と連携し、入金・支払業務の自動化を推進。請求から受領、支払・入金をデジタルインボイスの情報で紐づけることにより、自動的に突合・消込を行い、締日の入金・支払の確認作業を大幅に削減できる。新たにリリースしたスマホ専用経費精算アプリを使えば、「領収書撮影→AI-OCRが自動入力→申請」の簡単3ステップで、外出先からスムーズに申請を行える。
さらに、二重申請や規定違反をシステムが自動でブロックし、チェックや差し戻しの手間と時間を削減するという。同社は、これからも顧客ニーズに応える機能強化を続け、企業の営業活動と業務効率化を支援していく考えだ。