ラベル印刷アプリをノーコード作成、データ連携も可能な基盤実現へ

世界では、クラウドファーストが経営及びIT(情報技術)戦略となっている。クラウドベースのテクノロジーを優先的に検討する企業が増加傾向にあるという。

サトーは、ノーコードでアプリケーション作成とSaaS、DBデータ連携を可能にする次世代クラウドプラットフォームの独自開発を本格始動する。と同時に、スウェーデンMobileLogicへの出資を決定した。

2010年から提供中であるオンプレミスのAEP(Application Enabled Printing)は、顧客ごとの運用環境に合わせてラベル発行をカスタマイズするソフトウェアであり、これにより、プリンターは印字データを外部から受信し印字実行するだけでなく、PC不要の独立端末としても機能する。周辺機器(バーコードリーダー、計量器、温度計、PLC等)と直接接続し、プリンター内部で情報をラベル印字用に処理できるという。

同社は、当該AEPをノーコードで業務アプリ作成ができるクラウドプラットフォームとして新開発して拡張性を高め、データ連携機能も提供することで、顧客の運用ニーズに迅速かつ効率的に対応することをめざす。自社商品およびソリューションでもクラウド適応を拡充することで、顧客のIT環境の変化にも柔軟に対応する。ERP(統合基幹業務システム)、WMS(倉庫管理システム)、MES(製造実行システム)など――

上位システムへのデータ連携アプリを、ノーコード・ローコードプラットフォームで短期間に開発・導入可能とすることで、顧客のグローバル市場における競争力を強化する。同社は、今般の次世代クラウド基盤開発により、ハードウェア、ソフトウェア、サプライ(タグ・ラベル・リストバンド等)、保守サービスを自由に組み合わせたサブスクモデルの開発や、データマネジメント事業の創出も視野に入れ、サトー欧州およびグローバルでの事業成長を加速する考えだ。